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働き方改革やリモートワーク。ニューノーマル時代の無線LANに求められることとは | NetAttest20周年特別企画

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働き方改革やDX推進、またコロナ禍によるリモートワークの普及など、社会情勢の変化に伴い、企業のオフィス環境にも大きな変化が求められています。特にWeb会議やIoT導入などが進む昨今においては、品質の高い安定した通信環境のニーズが高まっています。

そうしたニーズに対して、“次世代オフィス向け高速Wi-Fiソリューション” を提供しているのが、日本電気株式会社(以下、NEC)です。同社では、累計100万台以上の出荷実績を誇る無線・有線LAN製品UNIVERGE QXシリーズや、無償で利用可能なクラウド型統合管理サービス『NetMeister(ネットマイスター)』など、高性能でありながらも導入コストを抑えられるソリューションを展開されています。

そこで今回はNECにお話を伺い、昨今のニューノーマル時代にどういったことが無線LAN環境に求められるのか、また同社が提供するソリューションについてご紹介いたします。

オフィスの分散化やIoTデバイスの普及など、ニューノーマルの時代において無線LAN環境の重要度は非常に高まっている

従来であれば1つの拠点に全社員が集まって仕事をすることが当たり前でしたが、働き方改革の推進、そしてICT環境の変化に伴い、いま日本のオフィス環境は大きく変化しています。

たとえば昨今であればABW(Activity Based Working)の浸透により、オフィスに固定席を設けず、自由に社内の好きな場所で仕事をするフリーアドレス制も増えてきました。また、多様な働き方の実現に向けてサテライトオフィスをつくるなど、オフィスの分散化も進んでいます。

さらにコロナ禍でリモートワークが当たり前になり、クラウド化やIoTデバイスの導入が広がるなど、オフィスのネットワーク環境に求められることも大きく変化しており、特にこのニューノーマルの時代においては無線LANの重要度が非常に高まっています。


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ニューノーマルの時代の無線LANに求められることはいくつかあり、まず1つ目が通信の安定性です。Web会議なども当たり前となった昨今においては、高速で大容量通信の可能なソリューションが求められており、さらに「繋がりづらい」「切断される」などのトラブルが起きない、業務遂行に支障のない安心の通信環境が求められています。

またIoTデバイスの導入が普及し、オフィス内での無線LAN接続が必要な端末は増えているいま、多台数接続が可能であることも無線LANに求められることのひとつです。

そして煩雑なケーブル配線が必要だった有線接続から開放されたと思いきや、Wi-Fiに接続できずに仕事にならないといったケースは往々にして起こりえます。その原因の1つが、電波の到達範囲です。フリーアドレス化などパソコンでの業務を行う場所が固定されない昨今においては、十分な電波到達範囲も求められることでしょう。

そうした課題に対し、 “次世代オフィス向け高速Wi-Fiソリューション” としてNECが提供しているのが、UNIVERGE QXシリーズおよびクラウド型統合管理サービスの『NetMeister(ネットマイスター)』です。


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アクセスポイントを提供しているQXシリーズはWi-Fi6対応で、高速通信を実現。さらに従来のWi-Fiに比べて約2倍の同時接続数に耐えうるため、IoT導入によって接続端末が増えた場合でも、通信機器に負荷がかかることなく、「繋がりにくい」「切断されてしまう」といったストレスのない、高品質な通信環境の構築が可能になります。

また独立した通信が可能であり、さらにWi-Fi6のTWT(Target Wake Time)機能によって、接続デバイスを最大67%省電力化(※)も実現。製造ラインなどで稼働する絶対に止められないIoTデバイスに対しても、安心な通信環境を実現できます。
(※)特定環境における一般基準値

多拠点のネットワークをリモートで管理。600拠点での運用実績もある『NetMeister』とは

従来はオンプレ型のネットワーク監視装置が主流でしたが、サテライトオフィス含め多拠点のネットワーク管理が必要な場合には、IT担当者がわざわざ現地まで移動して対応する必要があり、迅速な対応ができず、業務の遅延を起こしてしまうなどの課題がありました。
さらに、コロナ禍においてはIT担当者もリモートワーク下で、そもそも現地対応を行うということが難しいケースもあります。

そうした課題を解決するのが、リモートでのネットワーク管理を可能にする『NetMeister』です。『NetMeister』はルータ製品であるUNIVERGE IXシリーズを含め、企業・組織ネットワークの統合管理ソリューションであり、クラウド上で各拠点の通信状況を把握できるため、多拠点のネットワーク管理はもちろん、発電所等の人が行きづらい地域のネットワークもリモート保守が可能です。


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トラブル時もリモートで端末の再起動が可能であり、また『NetMeister』であれば自動で管理者に通知されるため、ユーザーからの申告を待たずとも迅速に対応が可能。ある事業者では国内600拠点でのネットワーク管理にNetMeisterが活用されており、人材不足という課題を克服し、全国の拠点でのDX推進基盤を構築されています。

そうした一元管理によって障害対応時間や運用コストも大幅に削減できるため、IT担当者の生産性向上、業務効率化に繋がっています。また、『NetMeister』は一部機能を除いて無償で利用可能であるため、非常に導入しやすいソリューションとなっています。


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QXシリーズと『NetAttest EPS』を組み合わせ、ニューノーマル時代のセキュアなネットワーク環境を実現

ニューノーマルの時代において、ネットワーク環境に求められることは通信速度や多接続数だけではありません。リモートワークによって自宅などの外部環境から社内ネットワークにアクセスする必要性がある中、セキュアな通信環境も非常に重要です。

特にサテライトオフィスであれば、自社以外の企業も同じ空間で作業しているというケースも珍しくないため、セキュリティの不安を抱える企業は多いでしょう。また従来はID・パスワードのみで認証をしていたというケースも珍しくはありませんでしたが、テレワーク導入により、多要素認証を実現したいというニーズも増えています。

そこでNECでは無線LANソリューションであるQXシリーズおよび『NetMeister』と併せて、強固なネットワークセキュリティを構築するために、ソリトンシステムズが提供するネットワーク認証に必要な機能をオールインワンで備えた『NetAttest EPS』を組み合わせた提案・構築も行われています。
認証時に『NetAttest EPS』で発行した電子証明書で認証してアクセスを許可するという、よりセキュアな環境構築を可能にします。

様々な認証ソリューションがある中、『NetAttest EPS』がお客様から選ばれる理由について、デジタルネットワーク事業部門 酒井氏はこう語ります。

“NECでは2004年からNetAttestシリーズを自社ソリューションと組み合わせてお客様にご提案してきており、自社でもUNIVERGE QXシリーズと『NetAttest EPS』との接続検証を行うなど、実績のあるソリューションであることがお客様から選ばれる理由です。お客様からも、より安心して使えると喜ばれています。

今後、さらに無線LAN環境に求められることは増えてくることが予想されるため、柔軟かつセキュアな通信環境の提供に向けて、ソリトンシステムズとの連携を深めていけたらと思います。”

この記事のPDFはこちらからダウンロードいただけます

「働き方改革やリモートワーク。ニューノーマル時代の無線LANに求められることとは」(PDF)

謝辞

日本電気株式会社様、インタビューにご協力いただき誠にありがとうございました。

NECが提供するUNIVERGE QXシリーズ及びUNIVERGE IXシリーズは共に累計100万台の出荷実績があり、昨今の世界情勢の中、取材時点(2022年7月)においても十分な供給量を誇る製品です。

おかげさまで、NetAttestシリーズは今年で20周年を迎えることができましたが、これからも品質の安定性を担保することはもちろん、さらなる機能拡充を行い、パートナー企業と共に、より多くのお客様にとって安心・安全で、構築しやすい製品を目指してまいります。

取材日:2022年7月15日
株式会社ソリトンシステムズ

記事を書いた人

ソリトンシステムズ・セールスチーム