インタビュー

中小企業が抱えるネットワークの運用課題を解決。管理者不在でも安心・安全なネットワークを実現|NetAttest20周年特別企画

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企業にとってネットワークシステムは事業を推進するための重要なインフラであり、十分な安全性を担保しなければなりません。しかし、中小企業ではシステム管理者がいない場合も多く、ネットワークの適切な運用管理が難しいといった課題があります。

株式会社大塚商会では、このような中小企業が抱える課題を解決すべく、ネットワーク認証をパッケージ化した『NetAttest OTS』を提供しています。今回は同社マーケティング本部 ネットワーク基盤プロモーション部 ネットワークハード課 川谷 哲章氏へインタビューを行い、ソリューションの特徴や強みについて紹介します。

中小企業向けのネットワークソリューションとして「NetAttest OTS」を提供

大塚商会というと、CMでもおなじみのオフィス用品通販事業「たのめーる」を思い浮かべる方も多いと思いますが、通販事業を行う一方で「ITでオフィスを元気にする」をスローガンとして掲げ、「システムの導入」と「運用支援」の両面で、大企業から中小企業までさまざまなオフィスのIT環境整備の支援も行っています。またITは企業の成長に欠かせないものと位置づけ、企業の課題や業務を分析し、最適なシステムやハードウェアの導入をサポートするシステムインテグレーション事業などを大きな柱として規模を拡大させてきました。

システムインテグレーション事業では、オフィスに欠かせないネットワークシステムやセキュリティ関連のソリューションとして、さまざまメーカーの無線APやVPN機器、有線スイッチなどを取り扱っており、全国の官公庁や自治体、学校、一般企業にいたるまで数多くの導入実績を誇ります。なかでも、『NetAttest OTS』は、企業規模に合わせてユーザー数を選択できるため注力して販売していると、大塚商会の川谷氏は述べています。


マーケティング本部 ネットワーク基盤プロモーション部 ネットワークハード課
 川谷 哲章氏


“従来、大塚商会ではソリトンシステムズの『NetAttest EPS』という製品を販売していましたが、これは中堅企業および大企業向けの製品でした。しかし、ネットワークシステムの導入にあたって、大企業だけでなく中小企業も抱える課題は多い傾向にあります。特に200ユーザー数以下の中小規模のオフィスでは、ネットワーク管理者が不在または十分なスキルをもったエンジニアが少なく、適切な管理ができていないといったケースが珍しくありません。

そこで、大塚商会では2018年に、想定ユーザー数200以下のお客様を対象に大塚商会オリジナルモデルとして『NetAttest OTS』をリリース。主にこちらも大塚商会オリジナルの『たよれーる らくらくWi-Fi』というWi-Fi環境管理代行サービスと組み合わせて提案をすることで、お客様の課題解決をはかりました。


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『NetAttest OTS』では、従来の『NetAttest EPS』ではカバーしきれなかった10ユーザー、50ユーザー、100ユーザー、200ユーザー版をそれぞれ用意したことで、より幅広い規模の企業が自社にとって最適なプランを選択できるようになりました。

「NetAttest OTS」でネットワークシステムの運用管理を効率化しセキュリティ対策も向上

『NetAttest OTS』の提供に至った背景には、ネットワークシステムの設計や構築のノウハウが一切なく、要件定義から運用保守まで丸ごと依頼したいという中小企業からのニーズもあったことが挙げられます。

中小企業がネットワークシステムを導入する際は、上記でも紹介したように管理者の不在だけではなく、どのようなセキュリティ対策を講じればよいのかが分からないという問題もあります。

万が一、ネットワークに異常が発生した場合や、不正アクセスを検知した際にどのように対処すればよいのか。正しい対処ができないと被害がさらに拡大してしまうため、ネットワークやセキュリティ分野の専門家がいない中小企業でも安心して導入・運用できるシステムが求められていたのです。

大塚商会オリジナルモデルの『NetAttest OTS』は、ネットワーク認証に必要な機能がパッケージ化されたアプライアンスセットとなっており、電子証明書を使って端末認証することで、許可されていない端末を社内ネットワークに侵入させないようブロックでき、MACアドレスの偽装に対しても効果を発揮します。

特に最近では、DXの一環として在宅勤務の社員がリモートアクセスで社内ネットワークに接続して業務をする企業も少なくありません。その際、社員にとっては仕事で使うから良いだろうとの思いから「私物端末」が接続されることが多くあります。許可されていない「私物端末」を会社のネットワークに繋いでしまうことによる、情報の漏洩、ネットワークへのウイルス拡散リスクに対し、証明書の無い「私物端末」を社内ネットワークに接続させないことでリスクヘッジが図れます。


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また、大塚商会はネットワークの構築だけでなくサポート対応も行っているため、システム周りに詳しくないお客様の構築から運用までを支援することが可能です。

さらに、中小企業のなかには、事業規模の拡大や成長に合わせて、大規模な社内ネットワークシステムへのリプレイスや設計の見直しが求められることもあります。たとえば、事業の立ち上げ直後から成長期にかけては『NetAttest OTS』で、その後自社の成長に合わせて『NetAttest EPS』へ移行するなど、多様なニーズにも柔軟に対応できるのが大塚商会の強みといえるでしょう。

手間やコストをかけることなくネットワークシステムを導入するためにNetAttestシリーズは不可欠

『NetAttest OTS』は、その名の通りNetAttestをベースとしたソリューションです。なぜ大塚商会ではNetAttestシリーズを選択したのか、その理由について川谷氏は以下のように述べています。


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“ネットワークシステムの構築においてセキュリティ対策は不可欠ですが、中小企業の場合は専任の情報システム担当者がいないケースも少なくありません。セキュリティに気を配れないまま社内LANに私物端末で接続したり、ID・パスワードのみの簡単な認証でリモート接続を行ったりしていると、ウイルス感染や情報漏洩が発生することも考えられるでしょう。

このような事態を防ぐために電子証明書や多要素認証などは有効な対策といえますが、本来これらの仕組みを整備するためには専用サーバーの構築などに高額なコストと手間がかかります。できるだけコストを抑えつつ安全なネットワークシステムを構築したいと考える中小企業にとって、専用サーバーの構築はハードルが高いものでした。

そこで、手軽にセキュアなネットワークシステムを構築するために、NetAttestシリーズは重要な役割を果たします。NetAttestシリーズを利用することにより、お客様は導入にあたって難しい設定や作業を求められることなく、自社にエンジニアやセキュリティ担当者がいなくても安全なネットワークシステムの運用を実現することができます。”

この記事のPDFはこちらからダウンロードいただけます

「中小企業が抱えるネットワークの運用課題を解決。管理者不在でも安心・安全なネットワークを実現」(PDF)

謝辞

株式会社大塚商会様、インタビューにご協力いただき誠にありがとうございました。

大企業はもちろんのこと、中小企業にもDXが求められている今だからこそ、安全性の高いネットワークシステムの構築は共通の課題ともいえます。20周年を迎えたNetAttestシリーズを中心に、さまざまな企業のネットワークシステムを支えるソリューションを継続的に提供してまいります。

取材日:2022年11月21日
株式会社ソリトンシステムズ

記事を書いた人

ソリトンシステムズ・セールスチーム