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503エラーとは? 10分でわかりやすく解説

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突然「503 Service Unavailable」が表示され、Webサイトにアクセスできなくなった経験はありませんか。503エラーは「サーバーが一時的にリクエストを処理できない」ことを示すステータスコードで、原因としてはメンテナンスや過負荷が代表例です。構成不備や上流(バックエンド)障害でも、構成や実装によっては503として表面化することがあります。本記事では、503エラーの意味と典型原因、ユーザー・検索・運用への影響、そして現場で使える切り分けと対策を整理し、次に何を確認すべきか判断できる状態を目指します。

503エラーとは何か

HTTPステータスコードの概要

Webサイトにアクセスする際、ブラウザ(クライアント)とサーバーの間ではHTTPという仕組みで通信が行われ、サーバー(または構成上の中継層)は処理結果をHTTPステータスコードとして返します。ステータスコードは3桁の数字で表され、コードの種類によって「成功」「転送」「エラー」などの意味が決まっています。

HTTPステータスコードは大きく以下の5つのグループに分類されます。

  1. 1xx(情報):リクエストの処理が継続していることを示す
  2. 2xx(成功):リクエストが正常に処理されたことを示す
  3. 3xx(リダイレクト):リクエストを完了するために、追加の操作が必要であることを示す
  4. 4xx(クライアントエラー):クライアント側の問題により、リクエストを処理できないことを示す
  5. 5xx(サーバーエラー):サーバー側の問題により、リクエストを処理できないことを示す

503エラーの意味と定義

503エラーは、HTTPステータスコードの一つで、「503 Service Unavailable(サービス利用不可)」を意味します。一般に、一時的な過負荷計画メンテナンスなどにより、サーバーがリクエストを処理できないときに返されます(必要に応じて、再試行の目安をRetry-Afterで示す運用もあります)。

503エラーが発生する主な原因としては、以下のようなものが挙げられます。

  • サーバーのメンテナンス中である(計画停止を含む)
  • アクセス過多によりサーバーが一時的に応答できない(混雑、スパイク)
  • サーバーのリソース不足(CPU、メモリ、ワーカー枯渇、DB接続枯渇など)
  • リバースプロキシ/ロードバランサー/アプリケーションサーバー側の不具合や設定ミスにより、バックエンドに処理を渡せない

503エラーが発生する一般的な原因

503エラーが発生する一般的な原因について、もう一段具体的に整理します。ポイントは「どこが“利用不可”になっているか」を把握することです。

  1. サーバーのメンテナンス中

    保守・更新作業(OS/ミドルウェア更新、アプリデプロイ、DBメンテナンスなど)でサービスを意図的に止める場合があります。この場合、ユーザーに対して503を返し、復旧まで待ってもらう設計にすることがあります。復旧予定があるなら、Retry-Afterヘッダーで再試行の目安を示す運用があります(メンテナンス時の負荷抑制やクローラー対応の観点でも有効です)。

  2. アクセス過多による一時的な応答不可

    アクセスが急増すると、CPUやメモリだけでなく、ワーカー数、同時接続数、DB接続、キュー、外部API呼び出しなど、どこかがボトルネックになります。結果としてアプリが処理を返せず、503として落ちるケースがあります。短時間の“スパイク”でも起きるため、直前のトラフィック変化(SNS拡散、キャンペーン開始、通知配信、クローラー集中)も確認対象になります。

  3. リソース不足・上流(バックエンド)枯渇

    「Webサーバーは生きているが、アプリやDBが詰まっている」状態でも503が出ることがあります。たとえば、アプリワーカーが枯渇して新規リクエストを受けられない、DB接続プールが枯渇して待ちが発生している、ストレージI/Oが逼迫している、といった状態です。

  4. リバースプロキシ/ロードバランサー側の設定ミス・障害

    サーバーの手前にCDN、WAF、リバースプロキシ、ロードバランサーがある構成では、それらがバックエンドに到達できない(ヘルスチェック不合格、宛先誤り、TLS設定不整合など)と、利用者には503として見えることがあります。ネットワークやファイアウォールの設定が原因でバックエンドに到達できない場合、返るコードは構成や実装で変わります。環境によっては「上流が利用不可」と判断して503を返すケースもあります。

ユーザーから見た503エラー発生時の状況

ユーザーがWebサイトにアクセスした際に503エラーが発生すると、通常以下のような表示がブラウザ上に現れます。

  • 「503 Service Unavailable」というエラーメッセージ
  • 「このページは現在利用できません」などの説明文
  • エラーの原因や復旧予定時間に関する情報(サイト管理者が設定した場合)

503が表示された場合、ユーザー側で取り得る対応は限られますが、次のような行動が現実的です。

  • しばらく時間をおいてから、再度アクセスを試みる
  • サイトが提示する復旧予定時間や案内(SNS告知など)を確認する
  • 急ぎの場合は、別経路(アプリ、別ドメイン、ミラーサイト、問い合わせ窓口)を利用する

ただし、503が長時間続く、または特定のページだけで繰り返し起きる場合は、利用者側の偶発ではなく提供側の問題である可能性が高まります。サービス提供者は、原因の特定と復旧見込みの周知を含め、速やかな対応が求められます。

503エラーの原因と影響

サーバーの過負荷やメンテナンスによる503エラー

503エラーの代表的な原因は、サーバーの過負荷メンテナンスです。アクセスが急増して処理能力を超えると、サーバー(またはアプリケーション)がリクエストを受けきれず、503を返すことがあります。また、保守・更新作業中にサービスを停止する必要がある場合も、503が表示されます。

重要なのは、過負荷が「CPUやメモリ」だけで起きるとは限らない点です。ワーカー数、同時接続数、DB接続、外部APIの応答遅延など、ボトルネックは複数あり得ます。503が出た瞬間の指標(CPU、メモリ、エラー率、レイテンシ、DB接続数など)を合わせて見ることが切り分けの近道です。

ネットワーク障害や設定不備による503エラー

503は「サーバー本体」だけでなく、CDN、WAF、ロードバランサー、リバースプロキシなどの中継層が、バックエンドに到達できない場合にも発生し得ます。たとえば、ヘルスチェックの失敗、バックエンドの登録ミス、ポートやTLS設定の不整合、ルーティング誤りなどです。

また、ネットワークやファイアウォールの設定が原因でバックエンドに到達できない場合、返るコードは構成や実装で変わります。環境によっては「上流が利用不可」と判断して503が返されるケースもあります。どの機器・どの層が503を返しているか(レスポンスヘッダー、エラーページの表示内容、監視ログ)を確認すると、原因箇所を絞り込みやすくなります。

503エラーがWebサイトの可用性と信頼性に与える影響

503が頻発する状態は、ユーザーが「アクセスできない」だけでなく、サイト全体の信頼性運用の継続性にも影響します。アクセスできない時間が長いほど、機会損失や問い合わせ増加、ブランド毀損につながりやすくなります。

検索エンジンのクローラーが503を検出した場合でも、短期で復旧すれば再試行されるのが一般的です。一方で、長期化したり断続的に繰り返すと、クロールやインデックス更新に影響し得るため、早期復旧と原因対策が重要です。

影響説明
ユーザーの離脱サイトにアクセスできない状態が続くと、ユーザーは他のサイトへ移動する可能性が高くなる
検索面での不利クローラーが503を継続的に検出すると、インデックス更新が遅れたり、評価に影響する恐れがある
運用コストの増加問い合わせ対応や調査、暫定対応が増え、運用負荷が高まる

503エラーによるユーザーエクスペリエンスの低下

503が表示されると、ユーザーは「サービスが利用できない」ことに直面し、フラストレーションが生じます。特に、購入手続き、申し込み、サポート情報の確認など、行動の途中で503が起きると不満は増大しやすく、再訪率の低下や競合サービスへの乗り換えにもつながりかねません。

ユーザーエクスペリエンスを守るためには、単に復旧を急ぐだけでなく、「状況が分かる」案内と「代替導線」を用意することが重要です。復旧予定の見通し、問い合わせ先、再試行のタイミングなどが示されているだけでも、ユーザーのストレスは軽減されます。

503エラーの切り分け手順

503対応で最初に行うべきことは、「原因を推測して作業を始める」よりも、観測できる事実を集めて原因を絞ることです。以下は、現場で使いやすい切り分けの流れです。

まず確認したい3点

  • いつから・どこで起きているか:全ページか特定URLか、全ユーザーか特定地域/特定回線か
  • 誰が503を返しているか:アプリ、Webサーバー、ロードバランサー、CDN/WAFのどれか
  • 同時に何が起きていたか:デプロイ、メンテ、バッチ、キャンペーン、外部API障害など

ログとメトリクスで見るべき代表指標

  • エラー率(5xxの増加)、レイテンシの急上昇
  • CPU・メモリ・ディスクI/O、ネットワーク帯域
  • アプリのワーカー数・同時接続数、キュー滞留
  • DB接続数、スロークエリ、ロック待ち、外部APIのタイムアウト
  • ロードバランサーのヘルスチェック結果、バックエンド台数の変化

503と混同しやすいステータスとの違い

503は「一時的に利用不可」という意味ですが、周辺の5xxと混同されることがあります。たとえば、プロキシ/ゲートウェイが上流から不正な応答を受けた場合は502、上流の応答待ちでタイムアウトした場合は504、という形で表面化することがあります(ただし、実際に返るコードは構成や実装で変わり得ます)。表示が「503」でも、実際の障害箇所は上流(DBや外部API)であるケースがあるため、ステータスだけで断定せず、ログと構成情報で判断することが重要です。

503エラーの解決方法

サーバー容量の増強やチューニング

503の主要因が過負荷であれば、容量の増強チューニングが有効です。CPU・メモリ増強だけでなく、アプリのワーカー数、接続プール、キャッシュ、DB性能、外部API呼び出しの削減など、ボトルネックに合わせた対策が必要になります。

サーバー容量の増強やチューニングを実施する際は、以下の点に留意すると再発防止につながりやすくなります。

  • 負荷状況を定期的にモニタリングし、ボトルネックを特定してから対策する
  • 将来的なアクセス増加を見据え、余裕を持ったキャパシティプランニングを行う
  • 冗長化やオートスケールなど、単一障害点を減らす設計にする

ネットワーク環境の改善と設定の見直し

503がネットワークや中継層に起因する場合は、到達性設定整合の確認が不可欠です。ロードバランサーの宛先設定、ヘルスチェック、証明書/TLS設定、WAFルール、ルーティング、DNS、ポート開放など、構成に応じて確認範囲が変わります。

見直しの際は、以下の観点が実務的です。

  • 機器・ソフトウェアの更新やパッチ適用状況を確認する
  • ルールや設定変更の履歴を追い、変更直後からの発生でないか確認する
  • トラフィックとヘルスチェック結果を突き合わせ、どの段で失敗しているかを特定する

エラー発生時のユーザーフレンドリーな代替ページの表示

503は「復旧まで待ってもらう」ケースが多いため、代替ページ(メンテナンスページ)の出来がユーザー体験を左右します。単なるエラーメッセージではなく、状況説明次の行動を示すことが重要です。

  • 平易な言葉で、原因の種類(メンテナンス/混雑など)と復旧見込みを説明する
  • ユーザーが取るべき行動(再試行の目安、代替導線)があれば明確に示す
  • 問い合わせ先や障害情報ページ、公式SNSなど、最新情報へ辿れる導線を用意する
  • 可能であればRetry-Afterヘッダーを使い、再試行の目安を伝える

モニタリングツールによる早期検知と迅速な対応

503の影響を最小化するには、早期検知初動の速さが重要です。エラー率やレイテンシ、ヘルスチェック不合格、バックエンド台数の減少などをトリガーにアラートを出し、担当者がすぐに状況を把握できるようにします。

モニタリングを効果的にするためのポイントは以下の通りです。

  • 重要な指標(エラー率、レイテンシ、リソース、ヘルスチェック)を定め、閾値を調整する
  • アプリ・インフラ・ネットワークの監視を分断せず、相関が見える形で運用する
  • 通知先(一次対応、二次対応、エスカレーション)と手順を明文化する
  • 事後に原因分析と再発防止(設定変更、容量計画、運用改善)へつなげる

503は、Webサイトの可用性とユーザーエクスペリエンスに大きな影響を与える問題です。過負荷対策(増強・チューニング)、中継層の設定整合、代替ページ、監視体制の整備といった多角的なアプローチで、発生頻度の低減と復旧時間の短縮を目指しましょう。

503エラー対策のベストプラクティス

定期的なサーバーメンテナンスとキャパシティプランニング

503を防ぐためには、定期メンテナンスキャパシティプランニングが欠かせません。負荷の傾向(曜日・時間帯・イベント)を把握し、余裕を持った計画を立てることで、アクセス集中による503の発生確率を下げられます。

  • アクセスログやメトリクスから、トラフィックの傾向とピークを把握する
  • ボトルネックになりやすい箇所(DB、外部API、キューなど)を定期点検する
  • メンテナンスは告知と合わせ、影響範囲・時間帯を最小化する
  • 冗長化により、メンテナンス中でもサービス継続できる構成を検討する

冗長化構成やロードバランサーの活用

冗長化と負荷分散は、503の予防と影響緩和の基本です。複数台構成で負荷を分散し、障害時に自動的に切り替えられるようにしておくと、単一障害点を減らせます。

  • 構成と負荷に応じた冗長化方式(アクティブ/スタンバイ、マルチAZなど)を選ぶ
  • ロードバランサーのヘルスチェックを適切に設定し、異常なバックエンドを切り離す
  • セッション管理やデータ同期が必要な場合は、整合性と復旧手順まで含めて設計する
  • 障害を想定した定期的なテスト(フェイルオーバー訓練)を行う

エラー発生時の適切なHTTPステータスコードの返却

エラー時に適切なステータスコードを返すことは、ブラウザだけでなく、監視やクローラーにも影響します。503を返すべき場面では、サービスが一時的に利用できないことを明示し、復旧までの見通しがある場合はRetry-Afterヘッダーで再試行の目安を伝えることも検討しましょう。

  • エラーの種類に応じて、ステータスコードを使い分ける
  • 必要に応じて、レスポンスボディに簡潔な案内(復旧見込み、問い合わせ先)を含める
  • 計画停止や混雑など「一時的」な場合はRetry-Afterの活用を検討する
  • アプリと中継層(LB/CDN/WAF)で、返却するコードがねじれないよう整合を取る

開発・運用体制の整備と情報共有の徹底

503対策は技術だけで完結せず、体制と手順が品質を左右します。障害対応の初動、情報共有、原因分析、再発防止までを一連のプロセスとして運用できる状態が理想です。

  • 対応手順(初動、切り分け、復旧、告知)を明文化し、関係者に周知する
  • 障害情報の共有(ステータスページ、社内連絡、顧客向け連絡)を整備する
  • 原因分析を行い、設定・容量・運用のどこを直すべきかに落とし込む
  • 定期的な訓練や振り返りで、対応品質を継続的に改善する

503は、Webサイトの信頼性と継続性に影響する問題です。定期メンテナンスと容量計画、冗長化と負荷分散、適切なステータス運用、監視と体制整備を組み合わせ、発生を減らし、起きても短時間で復旧できる仕組みを作ることが重要です。

まとめ

503エラーは「サービスが一時的に利用できない」ことを示すHTTPステータスコードで、過負荷、メンテナンス、リソース枯渇、そして中継層(ロードバランサーやCDNなど)の障害・設定不備などが主な原因です。503が長引くとユーザーの離脱や信頼低下につながり、検索面でも不利になる恐れがあります。

対策の基本は、まず「どこが503を返しているか」を特定し、ログとメトリクスでボトルネックを絞ることです。その上で、容量増強やチューニング、冗長化と負荷分散、設定整合の見直し、監視体制の強化を行い、再発防止につなげましょう。あわせて、代替ページや復旧見込みの案内など、ユーザー体験を守る設計も重要です。

Q.503エラーは何を意味しますか?

サーバー(または中継層)が一時的にリクエストを処理できない状態を意味します。

Q.503はサーバーが落ちていることと同じですか?

同じではありません。サーバー自体は動作していても、過負荷や上流障害で処理できず503になることがあります。

Q.503と502/504の違いは何ですか?

503は一時的に利用不可、502は上流から不正な応答、504は上流の応答待ちでタイムアウトした状態を示すことが一般的です。

Q.ユーザー側でできる対処はありますか?

基本は時間をおいて再試行し、公式の障害情報や案内があればそれに従うことです。

Q.503が出たとき運用側は最初に何を確認すべきですか?

いつから・どの範囲で発生しているか、どの層が503を返しているか、直前の変更や負荷変化を確認します。

Q.過負荷による503はどんな指標で分かりますか?

エラー率やレイテンシ上昇に加え、CPU/メモリ、ワーカー枯渇、DB接続枯渇などのメトリクスで判断します。

Q.メンテナンス中に503を返すのは問題ですか?

問題ではありません。計画停止として503を返し、復旧見込みや案内を示す運用は一般的です。

Q.Retry-Afterヘッダーは何に使いますか?

再試行の目安時間をクライアントに伝えるために使い、メンテナンスや混雑時の案内に役立ちます。

Q.503はSEOに影響しますか?

短時間なら影響が限定的なこともありますが、長期化・頻発するとインデックス更新や評価に影響する恐れがあります。

Q.503を減らすための基本対策は何ですか?

容量計画、冗長化と負荷分散、ボトルネックの解消、監視と初動体制の整備を組み合わせることです。

記事を書いた人

ソリトンシステムズ・マーケティングチーム