【エンドポイント実態調査2023】利用する業務端末種別 ~これまでとこれから~

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アンケート調査結果のデータを用いて、所感を交えながら解説しています。
ここでは、業務端末の種別について回答いただきました。現状と、今後の利用状況について参考にしていただけるデータとなっています。

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現在利用する業務端末は「PC端末(Windows)」が圧倒的

現在の「クライアント端末の利用状況」については、「PC端末(Windows)」を全社的に利用していると回答した情報システム部門が77.9%と圧倒的に多く、一部の部署・チームでの利用まで含めると93%という利用率の高さとなっています。この結果自体は多くの方が予想していた通りかと思いますが、PC以外のデバイスも業務端末として利用する企業・団体が増えている点にも注目です。 


限定的に利用しているものまで含めると、「スマートフォン(iOS)」が69.9%、「タブレット(iPad OS)」が61.1%と、半数以上の企業・団体でPC以外のデバイスを業務端末として利用していることがわかります。スマートフォンやタブレットでAndroidではなくiOSがより選ばれている点は、日本ならではといえるかもしれません。

また、安価で端末構成管理が容易であるというメリットを持つChromebook(Chrome OS)については、GIGAスクール構想での1人1台端末の導入を契機に教育機関では多く採用され、企業・団体利用も増えていくことが予想されています。しかし、実際には限定的に利用しているものまで含めても26.5%と、利用率としてはまだこれからという状態であることも伺えます。 

 

今後の利用端末については、さまざまな選択肢が考えられている

今後の導入計画についても回答を頂いています。引き続き「PC端末(Windows)」が圧倒的に多いと予想されましたが、「導入・拡張を決定している」「導入・拡張に向けて検討中」と回答した情報システム部門は50%に満たない結果となりました。

では、次期端末として特筆して票が集まっている項目があるかというと、全体的に分散しており、決定打があるわけではないという状況です。現時点ではさまざまな可能性が考えられており、約半数の情報システム部門では、次期端末についてはさまざまな選択肢を候補に入れて検討中であるといえるでしょう。




一方で、今後導入・拡張の勢いが弱まりそうだと予想されるのが「スマートフォン(iOS)」や「タブレット(iPad OS)」「PC端末(Windows LTSB/LTSC)」です。これらの前向きな導入検討については、「スマートフォン(iOS)」が30.3%、「タブレット(iPad OS)」が21.9%と、あまり積極的に検討されている状況ではないといえます。

また「PC端末(Windows LTSB/LTSC)」は現状36.5%が利用していますが、積極的な次期検討は15%ほどにとどまり、「情報収集中」や「今後検討する」まで含めても30%程度という結果となりました。「PC端末(Windows LTSB/LTSC)」を最も利用している官庁自治体(47.4%)でも、積極的検討は13.6%とむしろ低く、次期端末について悩んでいることが明らかになりました。

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調査データの引用について

・本サイトに掲載している調査結果・図版は、出典元として「ネットアテスト(https://www.netattest.com)」を明記いただくことで引用できます。

・ご利用に際してのご連絡は、事前・事後ともに不要です。

・今後のビジネスの検討や、ウェブ記事・プレゼンテーション・企画書内で示す補足データとして是非ご活用ください。

記事を書いた人

ソリトンシステムズ・マーケティングチーム