インタビュー 2024/04/19

フルマネージドの連携ソリューションで快適かつ安全な無線環境を負荷なく実現｜Hypersonix × Soliton OneGate

DX推進に取り組む企業が増える昨今。安全かつ快適なネットワークを導入することが重要な課題の一つとなる一方、IT人材の不足によって社内のネットワーク管理が追いつかなかったり、選任担当者の不在により専門的なセキュリティ対策を講じることができなかったりといったケースも少なくありません。

こうした課題を解決すべく、ログ管理・分析ツールやクラウド無線LANサービスの提供によってセキュリティ対策支援を手がけるのが、株式会社網屋（以下、網屋）です。

今回は、同社のネットワークセキュリティ事業部営業部の大高静香氏のお話をもとに、同社が手がけるソリューションの概要や魅力と、株式会社ソリトンシステムズが提供する『Soliton OneGate』との連携によって期待される効果についてご紹介します。

「むずかしいをカンタンに」。担当者が抱えるサイバーセキュリティの負担軽減に挑戦する網屋

『SECURE THE SUCCESS. 自動化で、誰もが安全を享受できる社会へ』をビジョンとして掲げ、クラウドネットワークなどの独自技術による「セキュリティの自動化」を軸とした組織のセキュリティ対策支援を行う、網屋。

SIerからスタートし、ネットワーク構築において豊富な経験を持つ同社ならではの知見を活かし、専門的な知識を持たなくとも事業に活かせる高水準なセキュリティ製品・サービスの企画開発から、コンサルティング、構築、運用、教育までを一貫して手がけています。

AI機能を活用してサーバーやネットワーク機器、クライアントなどのログを包括的に管理・分析し、セキュリティインシデントを検知するSIEM製品『ALog』を主力サービスとするほか、ネットワークインフラの運用やサイバー攻撃対策を代行するサービス群も提供。幅広い製品・サービスを提供することで、企業や組織内の情報システム部門（以下、情シス）をはじめ、サイバーセキュリティを任されている担当者の負担軽減を後押ししてきました。

また、『ALog』をはじめとする製品・サービスの自社開発・販売で得たノウハウをもとに、一般社員向けのeラーニング、標的型攻撃メール訓練や、攻撃の仕組みや対策を実践的に学ぶセキュリティエンジニア養成トレーニングなども提供し、企業におけるセキュリティ意識向上にも貢献しています。

同社では、「むずかしいをカンタンに」というコンセプトにこだわってセキュリティソリューションの提供を行っている点が特徴です。理由について、大高氏は次のように話します。

“弊社にお問い合わせをいただく企業様は、IT人材の不足という課題を抱えていることが多いです。たとえば、ネットワーク管理は情シス部門の担当ですが、全国各地に拠点を持っているような企業様では管理が追いついていないのが現状です。また、情シスの担当者様は他の業務を兼ねていることもあります。弊社としては、お問い合わせいただいた企業様の負担を可能な限り削減し、むずかしいイメージを持たれがちなIT・セキュリティをカンタンに導入し、管理できるよう励んでいます。”

安全なネットワークの初期設定から運用・保守までをまとめて任せられるフルマネージドのクラウド無線LAN『Hypersonix』

「数少ないIT担当者では管理が追いつかない」、「専任担当者がいないので専門的な対応ができない」などの課題を解決するのが、網屋が提供するクラウド型の無線LANサービス『Hypersonix（ハイパーソニックス）』です。クラウド上のサポートセンターを拠点として、ネットワーク機器の導入からセキュリティ設定、日々の運用・保守までを “ネットワークのプロフェッショナル” である専任エンジニアがお客様に代わって行います。

図を拡大して表示

『Hypersonix』の特徴について、大高氏は次のように説明します。

“まずは、お客様からお預かりした図面をもとに、アクセスポイントの必要台数の算出やプロット図の作成を実施。また、オプションで電波測定も承っており、店舗やオフィスの環境、求められる要件をふまえ、安定した通信を考えた設計のご提案によって、導入をサポートいたします。

認証機器や専用サーバは不要で、ご納品する設定済みの機器をLANケーブルに挿すだけで利用を開始いただけます。手動で機器への設定を行ったり、設定ファイルを機器に読み込ませたりといったお客様ご自身による作業は発生しません。”

また、『Hypersonix』のサービスは単なる運用だけにとどまらないと大高氏は語ります。

“ネットワークの運用を進める中で、必要となる設定変更やアクセスポイントのセキュリティに関わるファームウェアアップデートはもちろん、機器故障時の代替機器の設定・ご提供、障害が発生した際のトラブルシューティングにも対応しています。ネットワーク運用時、「無線がつながらない」などのトラブルが発生することもありますが、専門知識がないと原因を特定することは困難です。また、問題が発生した拠点の数が多かった場合、改善要望が情シスに集中し、その対応に追われてしまうことも少なくありません。

『Hypersonix』を導入いただければ、今までかなりの工数を割いていたトラブルシューティングの負担もかなり小さくできると思います。”

拠点数やアクセスポイントの台数など、規模を問わず管理を一任できる “運用性の高さ” が強みの『Hypersonix』。その他、“迅速なサポート”もお客様から喜ばれているポイントだと大高氏は言います。

“『Hypersonix』の場合、最短8営業日ほどでアクセスポイントを導入することが可能です。弊社では、お客様からご発注いただいてから機器を仕入れるのではなく、あらかじめ機器の在庫を多く持っているため、お客様から設定情報をいただければ、すぐにキッティングを開始できます。ネットワーク導入を急がれているお客様も多いため、スピーディーな対応は喜ばれているポイントですね。

図を拡大して表示

また、運用中は専任のエンジニアが電話・メールなどの一次対応から担当するため、課題を迅速に解決することができます。”

図を拡大して表示

『Hypersonix』×『Soliton OneGate』で、強固なセキュリティ下で安定したネットワークを構築

サイバー攻撃が激化する昨今、無線LANの認証強化に対するお客様のニーズが高まっていることを背景に、『Hypersonix』とソリトンシステムズが提供する認証サービス『Soliton OneGate』との連携がスタートしました。

未承認の端末にSSIDを見せないステルス機能などを搭載した『Hypersonix』と各デバイスを個別の識別情報で認証する、デジタル証明書認証を強みにする『Soliton OneGate』。両サービスの連携によって、不適切な端末のネットワーク侵入を防いで高セキュリティの無線LAN環境の構築を実現できます。

認証機能としてのRADIUSサーバや証明書発行などを行う認証局サーバの導入は不要で、専任エンジニアのサポートによって時間やコストをかけずに導入・認証基盤の構築が可能。さらにユーザー／デバイスごとのアカウント作成や証明書の配布、更新、退職や異動に伴う失効などの管理業務は、管理用Webサイト上で簡単に行えることから、担当者に大きな負担のかからない運用を実現できます。

図を拡大して表示

「強固なセキュリティを実現する対策の一つとして証明書認証を採用したいものの、RADIUSサーバをオンプレミス環境で構築するには多くのコストがかかってしまうため難しい……」そうした理由で導入を躊躇されるお客様が一定数いらっしゃる中、簡単に証明書認証を導入・運用できる『Hypersonix』×『Soliton OneGate』の連携は、「これだけ手軽にできるなら証明書認証を採用したい」「手軽に導入できてよかった」とお喜びいただけています。

最後に大高氏は、今後の展望をこう語ります。

“理想として描くのは、お客様が面倒な業務を手放して、本来注力すべきゼロトラスト環境への移行やDX推進に注力できる状態です。これを実現するために、ネットワーク領域をお任せいただける存在に網屋がなっていきたいと考えております。

今ご提供しているソリューションだけにとどまらず、今後も「高水準なセキュリティ・ネットワークをカンタンに」をコンセプトに、お客様のサイバーセキュリティに貢献できる製品・サービスの積極的な自社開発や関連ソリューションとの連携を進めたいと思います。”

謝辞

株式会社網屋様、インタビューにご協力いただき誠にありがとうございました。

お客様にとって “使いこなせない高度なセキュリティ” は、意味を持たないものです。重要なのは、多くのお客様に共通する “合格点のセキュリティ” を形にするために、セキュリティ対策のハードル、運用の難易度を下げ、実際に導入していただくこと。その実現に向けて、網屋とソリトンシステムズは「日本のセキュリティを私たちで守る」という思いで今後も連携の取り組みを進めてまいります。

無線LANの運用負荷に課題をお持ちのお客様、セキュリティ強化をお考えのお客様は、ぜひご相談ください。