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快適な無線LAN接続を実現するために。「クラウドAI」による品質管理とは | NetAttest20周年特別企画

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ビジネスのインフラと言っても過言ではない、無線LAN接続。PCだけでなく、スマホやタブレット端末の普及、またWeb会議の浸透により、常時接続が当たり前に求められるようになりました。しかし「場所によって接続が悪い」「回線スピードが遅い」などの声が社員から上がり、その対応に苦労されているシステム管理者の方は多いのではないでしょうか。

そうした課題に対して、クラウドAI型の無線LANソリューションを取り扱うのがネットワンパートナーズ株式会社です。同社では、ネットワークやセキュリティソリューションを含め、様々なシステム製品のディストリビューション事業を展開、ITパートナー企業を介して先端的な製品・サービスを市場に届けています。

今回はネットワンパートナーズに、快適な無線LAN接続を実現するためのクラウドAIによるネットワーク管理とは何なのかをお伺いしました。さらに、同社が扱う無線LAN製品についてもご紹介します。

快適な無線LAN接続を実現するために。常時接続が当たり前のいま、重要度が高まるAIによる品質管理とは

ネットワンパートナーズでは、Cisco Systems社、Juniper Networks社、Fortinet社などグローバルスタンダードかつハイエンド領域の製品ディストリビューションを展開。さらにITパートナー企業向けの各種体制構築支援や技術支援を行なっています。

そして昨今需要が高まっているのが、クラウドAIによってユーザーの体感管理を可能にする拠点向けネットワークソリューションです。
無線LAN接続が当たり前となり、またWeb会議などオンラインでのコミュニケーションが一般的となっている昨今の状況において、快適で安定した無線ネットワーク環境の構築は非常に重要なものとなっています。

しかし、従来の無線ネットワークの品質管理は非常に煩雑であり、人手による品質管理には限界がありました。たとえば、場所によってネットワーク接続が切れてしまったり、遅かったりするという経験は誰しもがあるでしょう。
そうした状況において、これまではシステム管理者が原因を見つけ対処するということが必要でした。しかし、どの端末でどういった状況であったのかなどのネットワーク接続のログがなく、限られた情報で対処するしかありませんでした。

そこでいま求められるのが、クラウドAIによるネットワーク管理です。クラウドAIの活用で、すべてのネットワーク接続の情報をログに残すことが容易となります。さらに機械学習により、どの端末でトラブルが起こっているのかを判明し自動で対処したり、複数のアンテナがある場合にはアクセス・ポイントの切り替えをスムーズにしたりといった適切な処理を素早く行えるようになります。

そのため、Web会議をしていても接続が中断されてしまうといったこともなく、ビジネスを滞らせない、無線LANを利用するユーザーにとって快適なネットワーク環境を実現することができるのです。

サイジング不要で事業規模に問わず導入可能。企業のクラウドシフトを加速させる無線LANソリューション『Mist』とは

オンプレ型の無線LANソリューションの場合、なにかトラブルが起こった際には、わざわざ現地の端末までシステム担当者が足を運び、解決するという手間が発生していました。 しかし、ネットワーク接続がビジネスのインフラとなったいま、無線LAN接続のトラブルは致命的です。また昨今のIT人材不足という課題もあることから、そうした 従来型の人手によるトラブルシューティングには限界があります。

このような状況において、多くの企業がいま取り組んでいるのがクラウドシフトです。クラウドであれば、無線LANのトラブルが発生した場合でも場所問わずに管理できるため、ビジネス成長のさらなる加速を実現します。

そしてネットワーク環境のクラウドシフトを可能にするのが、ネットワンパートナーズが提供するソリューションの中でも人気の高い『Juniper Mist』(以下、Mist)です。


図を拡大して表示

Mistは、AIに無線LANの運用や品質管理、トラブルシュートを任せることができるクラウドAI型の無線LANソリューションです。各端末のアクセスポイントを介してデータを常時収集して解析、無線電波の調整や通信速度の改善などをAIが自動で実行します。

さらに、Mistを使用することで感覚的でかつ容易なネットワーク管理が可能となります。これまではCLIインターフェースでの設定や、SNMPなど通信管理プロトコルを用いた運用監視、オンプレミスでの解析エンジニア派遣など、専門性が求められたネットワーク管理でしたが、専門性のある技術者がいなくても運用できることが特徴です。

なお、通信のログが残っていないと、「昨日インターネットが繋がらなかった」といった報告に対して、「同じ状況を再現してください」といったコミュニケーションが発生していたかと思います。
しかし、『Mist』であればクラウド上に過去の通信のログが残っているため、どういったトラブルがあったのかを画面上で確認することが可能。迅速なトラブルシューティングを実現します。

また、『Mist』はサイジング不要であることも大きな特徴であり、中小企業から数百名規模の大企業まで、幅広く導入いただけるソリューションとなっています。


Mist 画面イメージ

『Mist』と『NetAttest EPS』の組み合わせで、手軽でかつ品質の良いセキュアな無線LAN接続を可能にする

ビジネスを加速させる上で、安定した無線LAN接続は非常に重要な要素でありますが、同時にケアしなければならないのが、セキュリティリスクです。

PCのみならず、スマホやタブレット端末などで企業の無線LANに接続するのが当たり前となっている中、やはり企業としては産業スパイを含め、誰でも無線LANに接続できる状況は望ましくありません。

そこでネットワンパートナーズでは、強固なネットワークセキュリティを構築するために、ソリトンシステムズが提供するネットワーク認証に必要な機能をオールインワンで備えた『NetAttest EPS』を組み合わせた提案・構築も行われています。
認証時に『NetAttest EPS』で発行した電子証明書で認証してアクセスを許可するという、よりセキュアな環境構築を可能にします。

様々な認証ソリューションがある中、『NetAttest EPS』を選ぶ理由について、ビジネス開発部 村田氏はこう語ります。

“ 認証基盤の構築が容易で、インストーラーにおいてもウィザード形式で答えていくだけで基本的な構成が組めてしまうという手軽さが、『NetAttest EPS』を選ぶ理由であり、『Mist』をお求めになるお客様にも喜ばれています。

特に最新のVer.5となってからは認証接続エラーやユーザ接続状況の可視化が図られていたりと、ネットワークに詳しくない人材であっても状況を把握できることがメリット。手軽でかつ、品質良くセキュアにネットワークに接続したいという要望に対して、『Mist』と『NetAttest EPS』は非常に親和性の高い最適な組み合わせなのです” 


また、『NetAttest EPS』の強みについて、ビジネス開発部 醍醐氏はこう語ります。

“多くの実績があり、認証ソリューションのデファクトサービスであるというのが『NetAttest EPS』の強みです。さらに、こうしたセキュリティ製品は海外ソリューションが多い中、『NetAttest EPS』は日本製で、さらに20年も続いているサービス。 この業界でそれだけの年数残り続けているというだけで素晴らしいことですし、これからも素敵なソリューションとして残り続けてほしいと思っています” 

謝辞

ネットワンパートナーズ株式会社様、インタビューにご協力いただき誠にありがとうございました。

「常に稼働していて当たり前」でありながら、一方でセキュリティを担保しつつ、利便性も求められる企業のネットワーク環境。
おかげさまで、NetAttestシリーズは今年で20周年を迎えることができました。これからも品質の安定性を担保することはもちろん、さらなる機能拡充を行い、より多くのお客様にとって安心・安全で、構築しやすい製品を目指していきます。

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「快適な無線LAN接続を実現するために。「クラウドAI」による品質管理とは」(PDF)


関連リンク

【NOP コーポレートサイト Juniper Mist】

【NOPコーポレートサイトNetAttest EPS】

【NOP Juniper Mist BLOG】
「AI」が無線LAN運用を劇的に進化させる:Mist Systems ~前編~
「AI」が無線LAN運用を劇的に進化させる:Mist Systems ~後編~


取材日:2022年5月31日
株式会社ソリトンシステムズ

記事を書いた人

ソリトンシステムズ・セールスチーム