【ネットワーク実態調査2023】今後のシステム導入予定と情報収集の方法

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最後に、今後のシステム導入予定と情報収集の方法についてのアンケート結果を共有します。

 

投資額は増える・変わらないとの回答が多く、どの分野にするか決めかねている状況か

「企業ネットワークおよび関連システムへの投資額」について確認したところ、前年度と比較して今年度は「増える(大きく増える~やや増える)」「変わらない」と答えた割合は、総じて7割近くとなりました。「セキュリティへの投資は直接利益を生み出すものではないものの、対策を怠ると企業に大きな損害が発生しうる」という考えが徐々に浸透した結果、多くの企業でセキュリティ投資の重要性を認識し始めているといえるかもしれません。

 

有線LAN/無線LAN/DHCP/リモートワークとネットワーク関連システムへの質問をしてきましたが、全体的にセキュリティは重要視されており、今後もその流れは変わらないということがわかります。

企業ネットワークおよび関連システムへの投資額





 


一方で、具体的な導入計画についてはいずれも横並びの状態であり、強いて言えば、無線LAN、Microsoft 365、リモートアクセス/テレワークシステムについては導入・拡張する傾向にあるようですが、どれか一つの分野に突出して投資する予定が明確になっているわけではなく、全般的に取り組んでいる様子がうかがえます。

今後1年以内での企業ネットワークおよび関連システムの【導入計画】




 


情報収集はWeb、最終判断は営業担当が決め手となる

「製品選定における初期の情報源(複数回答)」については、「IT系メディア(ニュースサイト等)」(46.5%)が最も多く、次いで「Webサイト(メーカー・SIer)」(45.8%)、「営業担当」(43.4%)という結果となりました。

製品選定における初期の情報源【活用しているもの(全て)】




 


単一回答となると、「営業担当」(26.6%)、「Webサイト(メーカー・SIer)」(17.3%)、「IT系メディア(ニュースサイト等)」(15.4%)となり、特に営業担当を重要視していることがわかります。

このことから、情報収集はWebサイトなどを活用し、最終的な判断には営業担当からの情報を活用するということが見えてきます。Webやメディアには情報があふれており、必要な情報を選別することも難しくなっているのかもしれませんが、実際にその組織のネットワーク事情などを把握して提案するベンダーやインテグレーターの営業から得られる情報が重要視される傾向にあるということは、提案する立場にある方々にとっては気を引き締めなくてはいけないと感じる調査結果ではないでしょうか。

製品選定における初期の情報源【最も重視しているもの(1つ)】


 


インテグレーターに求められることは「技術力(提案力)」と「サポート力」

「良いインテグレーターの条件」に関する問いでは、複数回答・単一回答ともまんべんなく意見が分かれた形となりました。そのなかでも、「技術力の高さ」「情報セキュリティに関する知識」は割合が多く、特に注力するべき項目といえるでしょう。

良いインテグレーターの条件【重視するもの(全て)】







 


単一回答では「技術力の高さ」が突出して高い結果となりました。ここでいう技術力とは提案力と同義であると考えられます。顧客が必要とするシステムや機能は顧客ごとに異なり、それぞれの要望を満たすために、適切な提案を行うことがインテグレーターには求められていますが、それは技術力があってこそ成し遂げられるからです。また、インテグレーターという立場で考えれば「その人しか対応できない」というよりも「その人に聞けばわかる」といった信頼を得ることも技術力につながると考えられるでしょう。

良いインテグレーターの条件【最も重視するもの(1つ)】



調査データの引用について

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記事を書いた人

ソリトンシステムズ・マーケティングチーム