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工場の遠隔監視で生産現場でもテレワークを実現

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日本では少子高齢化が進み、働き手の不足が課題となっています。製造業は特に深刻で、労働環境の改善は企業の存続にも関わる重要課題になっているといえるでしょう。そんななかで、注目を集めているのが工場の遠隔監視です。

この記事では、工場の遠隔監視の概要から必要とされる理由、メリットなどについて解説します。

工場の遠隔監視とはどのようなものか

工場の遠隔監視は、設備や機器にIoTセンサーを取り付け、ネットワークを介して稼働状況などをモニタリングするシステムです。例えば、製造設備に設置されたIoTセンサーから稼働・停止のデータを送信させ状態をモニタリングしたり、温度などを計測して異常をいち早く検知できたりします。

IoTセンサーが取得したデータをインターネット上のクラウドサービスに送信させれば、インターネットを介していつでも・どこでも稼働状況を確認できます。

クラウドサービスにはWebブラウザでアクセスできるものが多く、パソコン・スマートフォン・タブレットなどさまざまなデバイスからの参照でき、工場の見える化も実現可能です。

工場で遠隔監視が導入される理由

工場で遠隔監視が導入される理由としては、おもに次のようなものが挙げられます。

  • 生産性の向上
  • テレワーク環境の整備
  • BCP(事業継続計画)対策

インターネットを介していつでも・どこでも工場内部の状態を取得できるため、従来手動・目視で行ってきた監視業務なども自動化が可能です。自動化によって空いた時間を他の業務をこなすことができ、生産性の向上が期待できます。

また、昨今多くの企業がテレワークを導入していますが、製造業では現場作業が多いためテレワークの導入が難しいとされてきました。遠隔監視が実現できれば自宅からでも業務を遂行できるようになり、テレワークが実現できるでしょう。

その他にも、コロナ禍における対策としても有効です。テレワークができるようになることでパンデミックや災害時でも業務を継続できるようになります。その点からBCP対策としても有効です。

工場における遠隔監視のメリット

工場で遠隔監視が実現すると、前述の通りテレワークが実現できるだけでなく、省人化やダウンタイムの縮小も期待できます。

遠隔監視による自動化によって監視業務の人手を減らすことができ、省人化によって人件費が軽減するでしょう。人手不足で悩む企業が多い中、省人化を実現できる点は遠隔監視を導入する大きなメリットの一つです。

IoTセンサーによって常時監視できるため、工場設備や機器に異常が発生した際にもすぐに気づけます。兆候をとらえられれば故障する前に対応することもでき、機器類のダウンタイムを短縮することも可能です。

工場における遠隔監視は工場内部の見える化を実現する手段として、多くのメリットをもたらします。

遠隔監視ではセキュアで安定稼働するネットワーク構築が大切

遠隔監視は多くのメリットをもたらしますが、環境を構築する際には次に挙げる点に注意が必要です。

  • 情報の取り扱い
  • サイバー攻撃や障害によるリスク
  • ネットワークの安全性
  • ネットワークの信頼性

遠隔監視ではインターネットにさまざまな情報を送信することになります。IoTセンサーで取得する情報には重要な情報を含ませない、インターネットに出る前に仮に盗聴・盗取されても問題のない情報に変換する、などの対策が必要です。

同様にインターネットに接続することでサイバー攻撃を受けるリスクも発生します。サイバー攻撃によって業務が継続できなくなったり、重要な情報が盗まれたりするリスクが考えられるでしょう。併せて、遠隔監視のための機器で障害が発生した場合も業務を継続できなくなる可能性があります。

遠隔監視を実現するために別途ネットワークを構築する必要もあり、サイバー攻撃に対するネットワークの安全性の確保が重要です。また、多くのIoTセンサーを導入するためネットワークを流れるデータも膨大なものになります。

機器障害による影響を軽減し、遠隔監視を安定稼働させるためにもネットワークの信頼性も重要です。

このことから、遠隔監視ではセキュアで安定稼働するネットワークの構築が欠かせません。

工場の遠隔監視のまとめ

工場の遠隔監視は、生産性を向上させ省人化を実現できる手段です。その他にも、近年多くの企業で導入が進むテレワークを実現するための手段としても注目されています。

生産の現場ではテレワークの導入は難しいとされてきましたが、遠隔監視によってテレワークの実現に向けて大きく前進します。遠隔監視を実現する際には、情報の取り扱いに対する注意やサイバー攻撃などへのリスク対策、ネットワークの安全性・信頼性の確保が重要です。

遠隔監視を導入する際には、セキュアで安定稼働するネットワークの構築も併せて必要であることを覚えておきましょう。

テレワークの実現も含め、多くのメリットをもたらす工場の遠隔監視の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

記事を書いた人

ソリトンシステムズ・マーケティングチーム