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病院ネットワーク構築の課題と対策

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IT化が進む昨今、業種を問わず企業内ネットワークが運用されており、業務を円滑に進めるために利用されています。病院においてもネットワークの存在は欠かせないものとなっていますが、病院ネットワークでは特に気を付けるべきポイントが存在します。

この記事では、病院ネットワークの構築のポイントとあわせて、具体的な課題とその対策について見ていきましょう。

病院ネットワーク構築のポイント

病院ネットワークは患者のカルテ情報や、医療機器などをネットワークで接続し、便利でよりよい医療を提供するために構築されるものです。病院ネットワークを構築する際に重要なポイントは、安全で停止することのない可用性の高いネットワークを構築することにあります。

医療に関わることから緊急性の高いデータを取り扱うことも多く、患者の個人情報などの機密性の高い情報も取り扱うため、情報漏えいや不正侵入には特に気を付けなければなりません。

個人情報が流出してしまうと病院の評価に大きく影響を及ぼしますし、WannaCryやランサムウェアに感染したことで検査装置などに不具合が生じた病院もあり、場合によっては患者の命を危険にさらしてしまう可能性も考えられるのです。

病院ネットワークを構築する際にはセキュリティ対策をしっかりと施し、止まることのないネットワークを構築する必要があります。

病院ネットワーク構築における具体的な課題と対策

病院ネットワークを構築する際に対策すべき大きな課題とあわせて、その対策方法について見ていきましょう。

大容量データを速やかに伝送

病院ネットワークは単に各医療機器をネットワークに接続すればよいというわけではありません。医療機器が取得するデータを十分に活用するためには、高速なネットワークが必要です。

取り扱うデータはテキストだけでなく、映像や画像などの大容量のデータが多くなるため、ネットワーク帯域に負荷がかかりやすくなっています。データを共有して診断を円滑に進めるためにも、高速で大容量の通信を実現するネットワークの構築が求められます。

病院ネットワークでは広範囲にわたる大規模ネットワークの構築が必要ですが、有線・無線を問わず高速な通信に対応した機器・規格を積極的に活用しましょう。

例えば、無線LAN通信(Wi-Fi)の規格一つとっても、一昔前のIEEE802.11gと最新規格のIEEE802.11ax(Wi-Fi6)では、最大通信速度は54Mbpsと9.6Gbpsと文字通り桁が異なるほど速度に差が出ます。

大容量データを速やかに伝送するために、病院ネットワーク構築の際にはネットワークの速度に注意しましょう。

止まらないネットワーク

医療に関わる現場であるため、病院ネットワークが止まると人命に関わるケースも考えられます。病院ネットワークはおもに3つのネットワークに分けて考えられます。

  1. インターネット接続ネットワーク:インターネットへの接続、通常業務のためのネットワーク
  2. HISネットワーク:病院情報システム。電子カルテ、予約受付システムなどのためのネットワーク
  3. 部門ネットワーク:部門ごとの検査機器などを接続するためのネットワーク

これらのなかでもHISネットワークや部門ネットワークは、特に止まらないネットワークの構築が必要です。

ネットワークが止まる(接続できない)原因の多くは、ルーターなどの機器の不具合や故障により、通信経路が途絶えてしまうことです。そのため、ルーターなどのネットワーク機器を複数用意し、仮に1台が故障しても別の経路で接続できるようにネットワークの経路を複数用意することが対策になります。

ネットワークに限らず、コンピュータや機器などを故障などの有事に備えて複数台運用することを「冗長化」と呼びます。止まらないネットワークを構築するためには、冗長化が欠かせない要素です。

患者のデータを安全に管理する

病院ネットワークで守らなければならない重要な情報の1つに、患者のデータが挙げられます。患者のデータには個人情報が多分に含まれているため、情報漏えいには特に注意が払われます。

病院ネットワークではセキュリティ対策が欠かせません。強固なセキュリティを実現するためには、ファイアウォールなどのネットワークセキュリティとあわせて、従業員が利用するパソコンにセキュリティ対策ソフトを導入するなど、包括的なセキュリティ対策が必要です。

また、病院ネットワークに接続できるユーザーを限定するためにも、ユーザーや端末に対する認証システムを導入し、不正侵入を防ぐための仕組みも求められます。

最先端医療を安全に提供するためにも、セキュリティ対策は必須です。

病院ネットワークでは、安全のためのセキュリティ対策、止まらないための冗長化が必須事項だといえます。また、大容量のデータを取り扱うことが多いため、高速な通信も実現しなければなりません。

これらの対策を十分に実施し、セキュアで安定した病院ネットワークを実現しましょう。

記事を書いた人

ソリトンシステムズ・マーケティングチーム