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シークレットモードとは? 10分でわかりやすく解説

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目次

あなたのウェブブラウザには、閲覧履歴やCookieなどを「この端末のブラウザに残しにくくする」ための「シークレットモード(プライベートブラウジング)」があることをご存知でしょうか。共有PCでの利用や、同じサービスに別アカウントでログインしたい場面などで便利です。

一方で、シークレットモードはインターネット上で“完全に匿名”になる機能ではありません。この記事では、シークレットモードが「できること/できないこと」を整理したうえで、活用方法と注意点を体系的に解説します。読了後には、どんな場面で使うべきか、逆に何を併用すべきかを判断できるようになります。

シークレットモードとは

シークレットモードの定義

シークレットモードとは、ブラウザが、閲覧の痕跡(履歴・Cookie・キャッシュなど)を「終了時に残しにくい形」で閲覧できるモードです。通常モードと同じブラウザで開ける一方、セッション用に一時的な領域が使われ、ウィンドウ(またはタブ群)を閉じると関連データが破棄されるよう設計されています。

シークレットモードの特徴

一般的に、シークレットモードでは次のような挙動になります(細部はブラウザや設定で差があります)。

  1. 閲覧履歴が保存されない(シークレットウィンドウ内で開いたページの履歴が、通常の履歴に残りにくい)
  2. Cookieやサイトデータは“セッション中のみ”保持され、ウィンドウを閉じると削除される(ログイン状態は閉じるまで維持されることが多い)
  3. フォーム入力・検索欄の入力履歴が通常より残りにくい(オートコンプリートの学習が抑制される)
  4. キャッシュ(一時ファイル)は利用される場合があるが、終了時に削除される設計になっている

つまり、シークレットモードは「端末を共有している相手に見られるリスクを下げる」ための機能だと捉えると分かりやすいでしょう。

シークレットモードの利点

利点説明
端末内の痕跡を残しにくい履歴・Cookie・キャッシュなどが終了時に破棄されるため、共有PCや家族共有端末での利用に向きます。
ログイン状態を分離しやすい通常モードとは別のCookie領域として動作するため、同一サービスで別アカウントにログインして併用しやすくなります。
検証・テストに便利Cookieやセッションを一時的に分離できるため、ログイン有無で表示が変わるページや、初回訪問時の挙動を確認しやすくなります。

シークレットモードの注意点

シークレットモードは便利ですが、誤解されやすいポイントがあります。とくに重要なのは次の点です。

  • 完全な匿名性は保証されない(アクセス先のサイト、勤務先や学校のネットワーク管理者、プロバイダ等からの可視性がゼロになるわけではありません)
  • 通信が“自動で暗号化”されるわけではない(暗号化の有無は主にHTTPSかどうかで決まり、シークレットモード自体が暗号化を追加する機能ではありません)
  • ダウンロードしたファイルは端末に残る(ファイル自体は削除されないため、必要なら手動で消す必要があります)
  • ブックマーク(お気に入り)は残る(追加すれば通常のブックマークに保存されます)

したがって、シークレットモードは「端末に残る痕跡」を減らすための機能であり、ネットワーク上の追跡や外部からの監視を無力化するものではありません。目的に応じて、HTTPSの確認、OSやブラウザの更新、セキュリティ対策(マルウェア対策等)を併用しましょう。

シークレットモードの仕組み

プライバシー保護の仕組み

シークレットモードが「残りにくい」状態を作る要点は、閲覧中に必要なデータは一時的に保持しつつ、終了時に破棄することです。代表的には次のような挙動になります。

  1. 閲覧履歴を通常の履歴データベースに書き込まない
  2. Cookieやローカルストレージなどのサイトデータを、シークレット専用の一時領域に保持する
  3. フォーム入力や検索候補の学習を抑制し、通常プロファイルへ保存しない
  4. ウィンドウを閉じたタイミングで、一時領域(Cookie・サイトデータ・キャッシュ等)を削除する

ただし「一時ファイルを一切作らない」という意味ではありません。実装上、表示のためのキャッシュ等が利用されることはあり得ますが、終了時に破棄される設計になっています。

残る情報と残らない情報

残る情報(代表例)残らない/残りにくい情報(代表例)
ダウンロードしたファイル(ファイル本体)シークレットモード内の閲覧履歴
ブックマーク(お気に入り)シークレットモード内のCookie・サイトデータ(終了時に削除)
アクセス先サイト側のログ(IPアドレス等)フォーム入力やオートコンプリートの学習(通常プロファイルに残りにくい)
勤務先・学校などネットワーク側の記録(環境による)シークレットモード内のキャッシュ等(終了時に削除される設計)

ポイントは、シークレットモードは「端末に残る痕跡」を減らす一方で、アクセス先サイトやネットワーク側に残り得る情報まで消せるわけではない、ということです。

技術的な仕組み(プロファイル分離と拡張機能)

多くのブラウザでは、シークレットモードは通常モードとは分離された一時プロファイルのように動作します。これによりCookieやサイトデータが分離され、ウィンドウを閉じると破棄されます。

また、拡張機能(アドオン)は既定でシークレットモードでは無効になっていることがあります(例:手動で「シークレットでの実行を許可」する必要がある)。そのため、通常モードで使っているトラッカーブロッカー等が、シークレットでは効いていないケースもある点に注意しましょう。

シークレットモードの活用方法

使うべきシーン

シークレットモードが特に有効なのは、目的が「端末に痕跡を残さない/残しにくくする」場合です。

  1. 共有PC・共有端末で一時的にログインする(退出後のログイン状態やCookieを残しにくい)
  2. 同一サービスを別アカウントで併用したい(業務用と私用など)
  3. ログインしていない状態での表示や挙動を確認したい(テスト・検証)
  4. 一時的にCookieの影響を受けずに閲覧したい(表示の出し分け確認など)

使う際の注意点

  • ダウンロードしたファイルは残るため、共有端末では保存先や後処理まで含めて考える
  • ブックマークは残るため、共有端末での追加は避ける
  • シークレットモードを閉じる前に、重要な作業(フォーム入力など)は送信・保存を確認する
  • 拡張機能の効き方が通常モードと異なる場合があるため、必要な拡張は設定を確認する

シークレットモードとVPNの併用

より強いプライバシー保護を求める場合、VPNの併用が検討対象になります。VPNは一般に、端末からVPNサーバーまでの通信を暗号化し、勤務先・学校・公衆Wi-Fiなど手元のネットワークから見える情報を減らす効果が期待できます。

ただし、誤解しやすい点として、VPNを使うと「誰にも見られない」わけではありません。アクセス先はVPN経由で見える形になり、またVPN事業者側には運用上見え得る情報もあります。したがって、VPNは“見える相手が移る”という性格もあることを理解し、信頼できるサービス選定や運用ポリシーの確認が重要です。

プライバシー強化ツールとの組み合わせ

シークレットモードと併用されやすいツールには、次のようなものがあります。

ツール説明
トラッカーブロッカー広告や解析目的のトラッキングを抑制する拡張機能です。シークレットで有効化が必要な場合があります。
広告ブロッカー広告表示を抑えることで、読み込みの軽量化やトラッキング抑制に寄与する場合があります。

ただし、拡張機能は便利な一方で、権限が広いものもあります。導入する場合は、信頼性や権限内容を確認し、必要最小限に絞ることが現実的です。

シークレットモードに関するよくある質問

シークレットモードにもセキュリティリスクはあるのか

はい。シークレットモードは「痕跡を残しにくくする」機能であり、マルウェア感染やフィッシングを防ぐ機能ではありません。不審なサイト・不審なファイルには通常通り注意が必要です。また、HTTPSではないサイトでは暗号化されない可能性があるため、URLバーの表示(鍵アイコン等)も確認しましょう。

複数アカウントを使い分ける方法

同一サービスで、通常モードとシークレットモードを併用することで、別アカウントで同時ログインしやすくなります。例としては次の手順です。

  1. 通常モードでアカウントAにログインする
  2. シークレットモードを開き、同じサービスでアカウントBにログインする
  3. 用途に応じてウィンドウを切り替える

なお、シークレットモードを閉じると、アカウントBのログイン状態は失われるのが一般的です。

設定と使い方のヒント

  • 目的が「共有端末で痕跡を残さない」なら、作業後は必ずシークレットウィンドウを閉じる
  • 共有端末ではダウンロード保存を避け、必要なら作業後にファイル削除まで行う
  • 拡張機能を使う場合、シークレットで有効になっているかを確認する
  • “匿名化”が目的なら、シークレットモード単体では不十分になり得るため、HTTPS確認やVPN等も含めて設計する

まとめ

シークレットモードは、閲覧履歴やCookieなどをブラウザ終了時に残しにくくすることで、共有端末での利用やアカウント併用、検証作業を助ける便利な機能です。一方で、完全な匿名性を提供するものではなく、アクセス先サイトやネットワーク側に情報が残り得る点は理解しておく必要があります。目的が「端末内の痕跡の最小化」なら有効ですが、より強いプライバシー・セキュリティが必要な場合は、HTTPSの確認、拡張機能の扱い、VPNなどの併用も含めて検討しましょう。

Q.シークレットモードは何のための機能ですか?

閲覧履歴やCookieなどをブラウザ終了時に残しにくくし、端末内の痕跡を減らすための機能です。

Q.シークレットモードを使うと完全に匿名になりますか?

完全な匿名にはなりません。アクセス先サイトやネットワーク側に情報が残る可能性があります。

Q.シークレットモードではCookieはどう扱われますか?

セッション中は保持されますが、ウィンドウを閉じると削除されるのが一般的です。

Q.ダウンロードしたファイルも消えますか?

消えません。ダウンロードしたファイルは端末に残るため、必要なら手動で削除します。

Q.ブックマークは残りますか?

残ります。追加したブックマークは通常のブックマークとして保存されます。

Q.シークレットモードで通信は暗号化されますか?

自動で暗号化されるわけではありません。暗号化は主にHTTPSかどうかで決まります。

Q.同じサービスで複数アカウントを使い分けられますか?

可能です。通常モードとシークレットモードでログイン状態が分離されるため併用しやすくなります。

Q.拡張機能はシークレットモードでも動きますか?

既定で無効のことがあります。必要なら「シークレットでの実行」を許可する設定が必要です。

Q.公衆Wi-Fiでシークレットモードを使えば安全ですか?

十分とは言えません。HTTPSの確認や、必要に応じたVPN利用などの対策も検討します。

Q.シークレットモードを閉じ忘れるとどうなりますか?

閉じるまでログイン状態や一時データが残り得ます。利用後は必ずウィンドウを閉じます。

記事を書いた人

ソリトンシステムズ・マーケティングチーム