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情報資産とは? わかりやすく10分で解説

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情報資産とは

情報資産とは、単なる「データ」だけではなく、そのデータが保存されている媒体やシステム、ノウハウなども含めて、組織にとって価値を生み出す情報の総称です。顧客情報や研究結果、業務ログ、仕様書などは、一見すると単なる集積データに見えますが、適切に蓄積・分析・活用することで、企業の競争力を左右する強力な“武器”へと変わります。

技術革新の進展により、さまざまな業種で情報のデジタル化が進み、情報の流通と利活用が容易になりました。これにより情報資産は、有形資産と同様に企業価値を支える重要な資産として位置づけられています。現代のビジネス環境では、絶えず変化・増加し続ける情報資産の役割と、その取り扱いのあり方が一層重要になっています。

情報資産の価値を理解するための視点

情報資産がどのように価値を生むかを理解するには、主に次の三つの視点が重要です。

  • データの質
  • データの量
  • データの利用方法

まず「質」については、データが正確で信頼でき、かつタイムリーであることが求められます。例えば、古くなった情報や現状と関係の薄いデータは、意思決定の質を下げてしまいます。逆に、最新の正確なデータであれば、意思決定の確度を高めることができます。

次に「量」ですが、一定量以上のデータがあれば、相関関係の発見や傾向分析などを通じて、新たな知見やビジネス機会を見いだせます。一方で、必要以上に多くのデータを無秩序に溜め込むと、管理コストの増大や検索性・可視性の低下を招き、かえって活用しにくくなる可能性もあります。

最後に「利用方法」です。どれほど質や量に優れたデータがあったとしても、適切に分析・解釈され、具体的な行動や施策につなげられなければ、十分な価値は生まれません。分析の目的やKPIを明確にし、データに基づく改善サイクルを回せているかどうかが重要なポイントになります。

上記三つの視点を意識して情報資産を整備・活用することは、企業の競争力向上やビジネスの成功に大きく寄与します。

企業における情報資産管理の重要性

情報資産管理は、企業の競争力を維持し、ビジネスの発展と持続性を支えるうえで欠かせない取り組みです。企業や組織が日々生み出すデータは、その活動の履歴や成果を反映しており、適切に管理・保護・活用することで、新たな価値を生み出す源泉となります。

ここでは、情報資産管理が果たす役割と、その重要性が高まっている背景について整理していきます。

情報資産管理はなぜ必要か

情報資産管理は、企業が保有する情報資産を把握し、適切に管理・保護したうえで、それらを最大限に活用できる状態を整えるために必要です。組織として情報資産を管理することで、次のような効果が期待できます。

  • 重要情報へのアクセス権限を適切に制御し、不正アクセスや情報漏えいのリスクを低減できる
  • 必要な情報にすぐアクセスできるよう整理されることで、業務効率や意思決定のスピードが向上する
  • 情報の正確性・完全性が担保されることで、経営判断や戦略立案の精度が高まる

また、正確な情報を適切に構造化されたデータとして管理することは、企業が競争力を維持・強化するための重要な要素です。情報資産管理の成熟度が高いほど、将来のビジネス環境の変化や新しいビジネスチャンスへの対応力も高まります。

情報資産のリスクと問題

一方で、情報資産管理には次のようなリスクや課題も存在します。

第一に、情報セキュリティの問題です。情報資産がサイバー攻撃や内部不正に対して脆弱な状態にある場合、企業は業務停止や機密情報の流出、損害賠償、信用失墜など重大な損失を被る可能性があります。

第二に、データ管理の難しさがあります。多様なシステムやクラウドサービスにまたがってデータが散在している企業では、情報資産の全体像を把握すること自体が困難です。大量の情報を適切に統合・管理するには、高度な技術と専門知識、そして継続的な運用体制が求められます。

最後に、法律と規制の問題があります。情報のプライバシーデータ保護法(個人情報保護法、GDPRなど)は、情報資産管理と切り離せない重要な要素です。これらの法令や業界ガイドラインに違反した場合、罰金や行政指導、訴訟リスクに直面するおそれがあります。

情報漏洩とその対策

情報漏洩は、企業にとって最も大きなリスクのひとつです。たった一度の大規模な漏えい事故でも、企業の評判やブランドイメージは大きく傷つきます。場合によっては顧客離れや売上減少に直結し、長期的な信頼回復が必要になることもあります。

そのため、情報漏洩を未然に防ぐための対策を多層的に講じることが不可欠です。具体的には、次のような取り組みが挙げられます。

  • 情報セキュリティポリシー・ガイドラインの整備と周知徹底
  • 強固なパスワード管理や多要素認証の導入、アクセス権限の最小化
  • OSやアプリケーションの定期的なパッチ適用・アップデート
  • DLP(Data Loss Prevention)製品などによる情報持ち出しの制御
  • 不審なメール・添付ファイルに対する教育や訓練(フィッシング対策など)

情報漏洩リスクを減らすためには、技術的な対策に加え、従業員の情報セキュリティリテラシー向上も重要です。従業員教育・訓練と、ツール・仕組みの両面からの対策が求められます。

情報資産の恒常的な保護と管理の方法

情報資産を一時的にではなく継続的に保護・管理していくためには、次のようなステップが有効です。

  • 情報資産管理に関する全社的な方針・戦略を策定し、経営層がコミットする
  • 情報資産を棚卸しし、重要度や機密度に応じて分類(情報資産台帳の整備など)する
  • 分類結果をもとに、アクセス権限・保管場所・暗号化などの保護レベルを決定する
  • 定期的な情報セキュリティ監査や脆弱性診断を行い、必要に応じて対策を更新する

また、情報資産を扱うのは最終的には「人」であるため、従業員を対象とした継続的な研修と教育も欠かせません。情報セキュリティの観点から望ましい行動や判断基準を共有し、日常業務の中で自然とセキュアな行動が取れるような文化を育てていくことが重要です。

情報セキュリティとその重要性

情報セキュリティは、現代の企業や組織において不可欠な要素です。情報を適切に守ることは、ビジネス継続や顧客・パートナーとの信頼関係、そして法令遵守の観点から非常に重要です。

このセクションでは、情報セキュリティの基本的な考え方と、その重要性、安全な情報管理のために必要な措置について解説します。また、しばしば混同されがちな「サイバーセキュリティ」と「情報セキュリティ」の違いと関連性についても触れます。

情報セキュリティとは

情報セキュリティとは、情報資産がもたらす利益を最大化しつつ、その利用に伴うリスクを許容可能なレベルまで低減するために、情報を保護・管理することです。

情報はデジタル形式であれば電子メール、データベース、電子文書など、紙の形式であれば報告書、契約書、顧客リストなど、形式を問いません。これらはすべて価値ある情報資産であり、適切な情報セキュリティ対策によって保護されるべき対象です。

情報セキュリティの主な目的は、情報資産を不正アクセス、盗難、改ざん、破壊、紛失などの脅威から保護することですが、その根底には「機密性」「完全性」「可用性」という三つの要素があります。

情報セキュリティの3つの要素

機密性は、情報にアクセスできるのが許可された人・システムに限定されている状態を指します。アクセス権限の管理、認証機構、暗号化などが機密性を支える代表的な手段です。

完全性は、情報が正確であり、意図せぬ・未承認の変更が行われていないことを指します。変更履歴の管理、改ざん検知、チェックサムや電子署名などが完全性を確保する手段となります。

可用性は、許可されたユーザーが必要なときに必要な情報にアクセスできる状態を意味します。サーバやネットワークの冗長化、バックアップ、災害復旧計画(DRP)などが可用性向上に役立ちます。

セキュリティリスクを最小限に抑える方法

セキュリティリスクを最小限に抑えるには、上記3要素をバランスよく確保しながら、技術面・運用面・人の面から対策を講じる必要があります。具体的には、次のような取り組みが挙げられます。

  • 定期的なセキュリティ監査・リスクアセスメントの実施
  • 重要な通信やデータ保管における暗号化の徹底
  • 従業員向けのセキュリティ教育・訓練の継続的な実施
  • パスワードポリシーの強化、多要素認証の導入
  • ファイアウォールやアンチマルウェアソフトウェアなどの導入・適切な運用

これらの対策は、組織の規模や業種、扱う情報の性質によって最適な組み合わせが異なります。自社のリスクとリソースを踏まえて、優先度をつけながら導入・改善を行うことが大切です。

サイバーセキュリティと情報セキュリティの関連性

よく混同されますが、サイバーセキュリティと情報セキュリティは同じものではありません。ただし、両者は密接に関連しており、情報資産を守るにはどちらの視点も欠かせません。

サイバーセキュリティは、主にインターネットやネットワーク、クラウド環境など、デジタル空間における脅威からシステムやデータを守る取り組みを指します。マルウェアや不正アクセス、DDoS攻撃などへの対策が中心になります。

一方、情報セキュリティは、デジタル・紙媒体の別を問わず、あらゆる情報資産を対象とした保護の仕組みやマネジメントを意味します。物理的な入退室管理、書類の保管ルール、業務プロセスの見直しなども情報セキュリティの一部です。

サイバーセキュリティは情報セキュリティの一領域であり、両者を分けて考えるのではなく、全体像の中で位置づけていくことが重要です。

情報資産と情報セキュリティの間の関係性

情報資産と情報セキュリティは、表裏一体の関係にあります。情報資産を活用し、その価値を最大化しようとすればするほど、同時にその情報資産は多くの脅威にさらされるリスクも高まります。情報セキュリティの目的は、そのような脅威から情報資産を保護し、安全に活用できる状態を維持することです。

さらに、情報セキュリティは単に「守る」だけでなく、適切な仕組みづくりを通じて情報資産そのものの信頼性と価値を高める役割も担っています。

情報資産と情報セキュリティの相互関係の解説

情報資産は、組織の価値を形成し、ビジネス目標を達成するうえで必要不可欠な要素です。これに対し、情報セキュリティは、その情報資産を保護しながら、安心して活用できる状態を維持するための「盾」のような存在です。

情報資産の管理と活用のレベルが高まれば、より精度の高いセキュリティ対策やリスク評価が実現しやすくなります。一方で、情報セキュリティの取り組みが整っていれば、情報資産を安心して活用でき、その価値を最大限引き出すことができます。

このように、情報資産管理と情報セキュリティ対策は切り離して考えるのではなく、相互に連携させながら進めていく必要があります。

情報資産を保護するための情報セキュリティの役割

情報セキュリティの主な役割は、情報資産を物理的・技術的・組織的な脅威から守ることです。具体的には、次のような脅威が想定されます。

  • 物理的な脅威:火災・水害・盗難・機器故障など
  • 技術的な脅威:マルウェア感染、ハッキング、設定ミスなど
  • 組織的な脅威:内部不正、ヒューマンエラー、不適切な運用など

これらの脅威から情報資産を保護するために、情報セキュリティは、ファイアウォールやアクセス制御、アカウント管理、ログ監査、教育研修など、さまざまな手段を組み合わせて対策を講じます。

また、情報資産が適切に保護されているかどうかを確認するためには、定期的なセキュリティ監査やリスクアセスメントを実施し、客観的な視点で状況を評価することが重要です。

セキュリティリスクから情報資産を保護する戦略とテクニック

情報資産を多様なセキュリティリスクから保護するためには、戦略レベルと技術レベルの両方で対策を講じる必要があります。主なポイントは次の通りです。

  • 自社の事業やシステム構成に応じたリスクアセスメントの実施
  • 脅威インテリジェンスの活用による最新の攻撃手法・動向の把握
  • 侵入の早期発見・被害最小化を目的とした監視体制・インシデント対応プロセスの整備
  • 情報分類に基づいたアクセス制御や暗号化の適用
  • エンドポイントセキュリティや振る舞い検知など、最新技術の活用

これらの戦略とテクニックを組み合わせることで、情報資産を取り巻くリスクを段階的に低減していくことができます。

情報セキュリティの取り組みを最大限に活用する方法

情報セキュリティの取り組みを最大限に活用するには、次のようなポイントを押さえることが重要です。

  • 経営層が情報セキュリティの重要性を理解し、明確な方針とリーダーシップを示す
  • 組織全体で共有される情報セキュリティポリシー・ルールを策定し、運用状況を定期的に見直す
  • セキュリティチェックやアセスメントの結果を、具体的な改善策につなげるPDCAサイクルを回す
  • 従業員一人ひとりのセキュリティ意識を高め、「人」を起点としたリスクを減らす

情報セキュリティは、一度整備して終わりではなく、ビジネスやシステムの変化に合わせて継続的に見直すべき取り組みです。

情報セキュリティ対策とベストプラクティス

情報への不正アクセスや情報漏えいなどのリスクから組織を守るためには、適切な情報セキュリティ対策の導入が不可欠です。これらの対策は、業務の安定稼働や効率化、法令遵守、取引先・顧客からの信頼獲得にも直結します。

ここでは、代表的な情報セキュリティ対策とベストプラクティスについて整理していきます。

優れた情報セキュリティ対策の説明

セキュリティポリシーの策定: 最初のステップは、自社の情報資産とリスクに基づいたセキュリティポリシーを策定することです。どの情報がどの程度重要か、それを守るためにどのようなルール・手段を採用するかを明文化し、組織全体で共有します。

従業員教育: 情報セキュリティの多くのインシデントは、人の不注意や誤操作をきっかけに発生します。そのため、すべての従業員が基本的なセキュリティ知識と意識を持つことが重要です。新入社員研修や定期的なeラーニング、疑似フィッシング訓練などが有効です。

テクノロジーの活用: 技術的対策も重要な柱です。ファイアウォール、IDS/IPS(侵入検知・防御システム)、暗号化ソフトウェア、EDR(Endpoint Detection and Response)などを活用し、多層的な防御を構築します。

優れた情報資産管理と情報セキュリティの実践

情報資産の特定と分類: どの情報がどの程度の保護を必要としているのかを明確にするため、情報資産を洗い出し、重要度や機密度に応じて分類します。これにより、重要な情報ほど厳重に管理し、限られたリソースを優先的に投入することができます。

定期的なセキュリティチェック: 情報セキュリティは「一度決めて終わり」ではありません。システムの脆弱性スキャン、設定の見直し、ログの定期チェック、ポリシーの更新などを継続的に行い、変化する脅威やビジネス環境に対応していく必要があります。

バックアップとディザスタリカバリ: たとえ最善の対策を講じていても、障害や災害、ランサムウェア感染などによって情報が失われる可能性はゼロにはなりません。そのため、バックアップの取得と復旧手順を定めたディザスタリカバリ計画(DR)の策定が不可欠です。

ハッキングやサイバー攻撃から自身を守るための対策

アンチウイルス/アンチマルウェアソフトウェアの活用: マルウェアやウイルスからシステムを保護するために、信頼性の高いセキュリティソフトを導入し、定義ファイル・エンジンを常に最新の状態に保ちます。

多要素認証(MFA)の導入: パスワードだけに依存した認証は、総当たり攻撃やパスワード漏えいに弱いという課題があります。パスワードに加えてワンタイムパスワードや生体認証などを組み合わせることで、不正ログインのリスクを大きく低減できます。

定期的なソフトウェア更新: OSやアプリケーションの脆弱性は、攻撃者に悪用される可能性があります。ベンダーが提供するアップデートやセキュリティパッチを適切なタイミングで適用することが重要です。

最新の情報セキュリティトレンド

AIと機械学習の活用: AIや機械学習は、膨大なログデータから異常な挙動を検出したり、新たな攻撃パターンを学習したりする用途で活用が進んでいます。これにより、従来のシグネチャベースでは検知しづらかった高度な脅威への対応力が高まっています。

クラウドセキュリティ: クラウドサービスの利用拡大に伴い、クラウド特有のリスクへの対応が求められています。クラウドサービスプロバイダが提供するセキュリティ機能の活用に加え、責任共有モデルを理解し、自社側で実施すべき対策を明確にすることが大切です。

プライバシー保護規制: 個人情報保護やプライバシーに関する規制は世界的に強化されています。企業は、これらの規制を遵守するために、個人データの取得・利用・保管・削除のプロセスを見直し、透明性の高い運用を行う必要があります。

まとめ

情報資産と情報セキュリティの重要性

ここまでの内容から、情報資産と情報セキュリティの重要性を改めて整理しておきましょう。情報資産とは、企業や組織が保有する「データ」やそれを取り巻く仕組み・ノウハウの総称であり、経営にとって一種の生命線となり得るものです。情報資産が適切に管理・活用されていればいるほど、ビジネスは効率化し、より多くの価値を生み出すことができます。

一方で、情報セキュリティの重要性も見逃せません。企業内の情報が外部に漏えいした場合、その影響は業績だけでなく信頼やブランドにも及びます。情報セキュリティが不十分であれば、インシデント発生時に顧客や取引先の信頼を失い、場合によっては事業継続そのものが脅かされる可能性もあります。

したがって、現代のビジネスパーソンにとって、情報資産と情報セキュリティの両方を深く理解し、それぞれの意義を踏まえたうえで対策を講じることは、今後ますます重要になっていくでしょう。

保護措置と対策の要約

情報資産と情報セキュリティを適切に管理するための主なポイントを改めてまとめます。

  • 技術的対策: ファイアウォール、アンチマルウェア、暗号化、多要素認証、ログ監視などにより、システムやネットワークを多層的に防御する。
  • 組織的対策: 情報セキュリティポリシーや手順を整備し、役割・責任を明確にしたうえで運用する。
  • 人的対策: 従業員への教育・訓練を継続的に実施し、日常の行動レベルでセキュリティ意識を高める。
  • 監査・改善: 内部監査や外部監査、リスクアセスメントの結果を踏まえ、継続的に対策を見直し・改善する。

これらを組み合わせることで、外部からの攻撃だけでなく、内部からの情報漏洩リスクにも対応しやすくなります。

閲覧者に対する最終的なアドバイス

情報資産と情報セキュリティは、組織の競争力と信頼性を支える基盤です。どちらか一方だけを強化するのではなく、情報資産の整理・活用と、それを守るためのセキュリティ対策をバランスよく進めていくことが重要です。

そのための第一歩は、自社の現状を正しく把握し、リスク要因を見える化することです。どのような情報資産があり、どのようなリスクにさらされているのかを明らかにしたうえで、優先度の高い対策から着手していきましょう。

情報資産と情報セキュリティは、「専門部署だけの問題」ではなく、組織全体で取り組むべきテーマです。「情報資産と情報セキュリティは自分たちの責任である」という意識を持つことが、この分野の課題を解決していくための最初の一歩になります。

情報資産と情報セキュリティの可能性

最後に、情報資産と情報セキュリティの今後の可能性について触れておきます。クラウド、人工知能(AI)、量子コンピューティングなど、新しい技術の進歩によって、情報資産の管理・保護の方法は今後も大きく変化していくことが予想されます。

これらの技術を活用することで、より高度な分析や自動化、強固な暗号化などが実現し、情報資産の価値をさらに引き出すことが可能になります。一方で、新しい技術は新しい脆弱性や攻撃手法を生み出す可能性もあり、セキュリティの観点から新たな課題を生むリスクもあります。

したがって、情報資産と情報セキュリティの未来を考える際には、新技術のメリットを積極的に取り入れつつ、その影響やリスクを適切に評価し、対策を講じる姿勢が重要です。このバランス感覚と継続的な改善の姿勢こそが、これからの組織に求められる資質であり、最終的には組織の持続的な成功につながっていくでしょう。

Q.情報資産とは具体的に何を指しますか?

情報資産とは、デジタル・紙媒体を問わず、企業や組織にとって価値を生み出す情報と、その情報を保持・活用する仕組みやノウハウを含む総称です。顧客情報や契約書、業務ログ、設計書などが代表例です。

Q.データと情報資産の違いは何ですか?

データは事実を記録した数値や文字列そのものを指し、情報資産はそれらのデータが整理・分析され、ビジネス価値を生み出す状態になったものを指します。整理されていないデータも、適切に扱えば情報資産になり得ます。

Q.情報資産管理が企業にとって重要な理由は何ですか?

情報資産管理を適切に行うことで、不正アクセスや情報漏えいのリスクを抑えながら、必要な情報に素早くアクセスできる環境を整備できます。その結果、意思決定の質や業務効率が向上し、企業競争力の強化につながります。

Q.情報セキュリティの「機密性・完全性・可用性」とは何ですか?

機密性は「許可された人だけが情報にアクセスできること」、完全性は「情報が正確で改ざんされていないこと」、可用性は「必要なときに情報を利用できること」を指します。この3要素が情報セキュリティの基本です。

Q.サイバーセキュリティと情報セキュリティの違いは何ですか?

サイバーセキュリティは、インターネットやネットワークなどデジタル空間における脅威からシステムやデータを守る取り組みです。一方、情報セキュリティは、紙資料も含めたあらゆる情報資産を対象とする、より広い概念です。

Q.情報漏洩を防ぐためにまず取り組むべき対策は何ですか?

最初の一歩として、情報セキュリティポリシーの策定と従業員教育、多要素認証や強力なパスワードポリシーの導入、OSやソフトウェアの定期的な更新を実施することが有効です。これだけでも多くの事故を防げます。

Q.情報資産を分類する際のポイントは何ですか?

情報資産を分類する際は、機密度(誰に見せてよいか)、重要度(業務や経営への影響度)、保存期間などの観点で区分することが重要です。分類結果に応じて、アクセス権限や保管方法を決めます。

Q.バックアップとディザスタリカバリの違いは何ですか?

バックアップはデータを複製して保存する行為そのものを指し、ディザスタリカバリは障害や災害発生時にシステムや業務をどのように復旧させるかという計画・手順を指します。バックアップはディザスタリカバリの前提となる要素です。

Q.中小企業でも本格的な情報セキュリティ対策は必要ですか?

中小企業でも情報セキュリティ対策は必須です。攻撃者は規模を問わず脆弱な組織を狙うため、基本的な対策を行っていない企業ほど標的になりやすくなります。規模に応じて優先度をつけながら、段階的に対策を進めることが重要です。

Q.今後の情報資産と情報セキュリティのトレンドは何ですか?

今後はクラウド利用の拡大やゼロトラストセキュリティの浸透、AI・機械学習を活用した高度な防御や監視が一層進むと考えられます。同時に、プライバシー保護規制への対応やサプライチェーン全体でのセキュリティ強化も重要なテーマになります。

記事を書いた人

ソリトンシステムズ・マーケティングチーム