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SO-DIMMとは? 10分でわかりやすく解説

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UnsplashJorge Ramirezが撮影した写真

ノートパソコンや省スペースPCのメモリを増設するとき、候補に挙がるのが小型メモリモジュールのSO-DIMMです。ただし、SO-DIMMは小型のメモリモジュールではあるものの、規格ごとに形状やピン数、電圧が異なります。合わない製品を選ぶと、物理的に挿さらない、起動しないといったトラブルにつながります。この記事では、SO-DIMMの基本から選び方、増設手順、運用上の注意点までを整理し、購入前に何を確認すべきか判断できるように解説します。

SO-DIMMとは何か

SO-DIMMは、ノートパソコンや小型デスクトップPCでよく使われる、小型のメモリモジュール規格です。デスクトップ向けに一般的なDIMMと同じく、基板上にDRAMチップを実装し、メモリスロットに挿して使います。違いはサイズと形状で、SO-DIMMは限られた筐体スペースに収まるよう短く設計されています。

SO-DIMMの定義と特徴

SO-DIMMは、DIMMを小型化したメモリモジュールです。代表的な特徴は次の通りです。

  • モジュールが短く、ノートパソコンや小型PCに搭載しやすい
  • DDR世代ごとに形状が変わり、切り欠き位置も異なるため互換性がない
  • 同じDDR世代でも、動作速度やタイミング、容量、ランク構成などに差がある

「SO-DIMMなら何でも挿さる」という話ではなく、PC側の対応規格に合わせて選ぶ必要があります。

SO-DIMMとDIMMの違い

SO-DIMMとDIMMは、用途と物理仕様が異なります。一般に、SO-DIMMはノートパソコンや小型筐体で、DIMMはデスクトップPCや一部サーバー・ワークステーションで使われます。

比較項目SO-DIMMDIMM
主な用途ノートパソコン、小型デスクトップPC、産業用PCなどデスクトップPC、ワークステーション、一部サーバーなど
外形短い(省スペース向け)長い(拡張性・冷却余裕が取りやすい)
互換性DDR世代ごとに形状が変わるため互換性なしDDR世代ごとに形状が変わるため互換性なし

重要なのは、SO-DIMMとDIMMは同じDDR世代でも物理的に差し替えできない点です。さらに、DDR世代が違えば同じSO-DIMM同士でも互換性はありません。

SO-DIMMのメリットと注意点

SO-DIMMのメリットは、省スペースでもメモリを増設できることです。近年は動画編集、ブラウザの多タブ利用、仮想環境や開発ツールなどでメモリ使用量が増えやすく、増設の効果を体感しやすいケースもあります。

一方で注意点もあります。

  • 増設できる上限容量は、メモリ規格ではなくPC本体側の設計やBIOS/UEFI仕様に左右される
  • 薄型ノートではメモリが基板直付けで、SO-DIMMスロットが無い場合がある
  • 同世代でも速度やタイミングが混在すると、低い方に合わせて動作するほか、相性問題が出ることがある

「買えば増える」と単純に考えず、事前に確認するポイントを押さえておくことが重要です。

SO-DIMMが使われる機器の例

SO-DIMMは主に次のような機器で使われます。

  • ノートパソコン
  • 小型デスクトップPC
  • 省スペース型ワークステーション
  • 産業用PCや一部の組み込み機器

ただし近年は、薄型化・軽量化の流れでメモリ直付けのモデルも増えています。増設前提で考えるなら、まずスロットの有無を確認するのが第一歩です。

SO-DIMMの規格と種類

SO-DIMMは、DDR世代ごとに物理仕様が変わります。ここを取り違えると、挿さらないだけでなく、無理に挿して破損するといったリスクもあります。まずは世代の違いを整理しましょう。

DDR世代ごとの主な違い

DDR世代が変わると、ピン数や切り欠き位置、電圧などが変わります。代表例をまとめます。

世代主な用途のおおよその時期SO-DIMMのピン数補足
DDR2000年代前半200現行用途では見かけにくい
DDR22000年代半ば200DDRと同ピン数でも切り欠き位置が異なる
DDR32010年代中心204DDR3Lなど電圧違いに注意
DDR42010年代後半から260現行でも広く利用
DDR52020年代以降262DDR4と互換性はない

同じSO-DIMMでも、世代が違えば物理的に互換性がありません。購入時は、製品ページの「DDR4 SO-DIMM」「DDR5 SO-DIMM」のような表記を必ず確認してください。

速度表記と実効性能の見方

メモリには「DDR4-3200」「DDR5-5600」のような速度表記があります。これは一般に転送レートを示し、数値が大きいほど帯域が増えます。ただし、体感は用途によって差があるため、次のように整理すると判断しやすくなります。

  • ブラウザ多タブ、TeamsやZoom併用、軽い開発作業などは、まず容量不足の解消が効果につながりやすい
  • 動画編集、仮想環境、データ解析などは容量と帯域の両方が影響しやすい
  • 速度を上げても、CPUやストレージがボトルネックで伸びにくいことがある

まず不足していないかを見極め、次に対応している範囲でどれを選ぶかを決めるのが現実的です。

容量とランク構成の注意点

同じ容量でも、内部構成が違う場合があります。特に次の点は相性や上限に関係しやすいポイントです。

  • シングルランクとデュアルランクの違いにより、安定性や最大動作速度が変わる場合がある
  • PC本体が対応する最大容量は、スロットあたりの上限と総容量上限の両方で決まる
  • 2枚挿しの機器では、同容量・同仕様の2枚構成が安定しやすい

PCが対応する最大容量を確認したうえで、可能なら同一型番を2枚そろえると判断しやすくなります。

SO-DIMMの選び方

SO-DIMM選びで失敗しがちなのは、DDR世代だけ合っていれば大丈夫と考えてしまうことです。実際には、PC側の仕様や運用方針に合わせて、確認すべき項目がいくつかあります。

最初に確認すること

  1. SO-DIMMスロットがあるか(メモリ直付けのみの機種もある)
  2. 対応するDDR世代(DDR4かDDR5か、など)
  3. 対応する最大容量(スロットあたり、合計)
  4. 推奨速度(例:DDR4-3200まで、など)

この4点が分かれば、候補はかなり絞れます。

互換性でトラブルになりやすいポイント

互換性のトラブルは、購入側の確認不足だけでなく、仕様が分かりにくいことも原因になります。見落としやすい点を挙げます。

  • 同世代でも電圧違いのモジュールがある(例:DDR3とDDR3L)
  • 高速メモリを挿しても、PC側が対応しなければ下位互換で動く
  • 一部の機種では、メーカー独自のプロファイル設定が前提になる場合がある
  • 片方が直付けで、もう片方だけSO-DIMMという構成だと、同一仕様にそろえられないことがある

不安がある場合は、メーカーの増設互換表や取扱説明書の推奨仕様を優先するのが安全です。

用途別の考え方

最後に、目的から逆算する整理もしておきます。

  • 動作が重い、ブラウザや会議ツールで固まりやすい:まず容量(例:8GB→16GB、16GB→32GB)
  • 仮想環境やコンテナを使う:容量を優先しつつ、可能なら2枚挿しで帯域も確保
  • クリエイティブ用途やデータ処理:容量と速度の両方を、PCが対応する範囲で上げる

速度より容量を優先し、容量が足りてから速度を検討する、という順で考えると判断しやすくなります。

SO-DIMMの増設手順

SO-DIMMの増設は、作業自体はシンプルでも、手順を誤ると破損や保証の問題につながります。ここでは一般的な流れを示しますが、必ずお使いのPCのマニュアルもあわせて確認してください。

作業前の準備

  • PCの電源を切り、可能ならACアダプターを外す
  • バッテリーが外せる機種は外す(内蔵型は無理に開けない)
  • 静電気対策を行う(机に触れて放電する、静電気防止手袋やリストストラップを使う)
  • ネジの位置や長さをメモし、紛失しないようにする

静電気は目に見えないまま部品を傷めることがあります。作業前の放電や、作業環境の確認を含めて対策を徹底してください。

取り付けの基本手順

  1. メモリスロットのカバーを開ける(または底面を開ける)
  2. 既存モジュールを外す場合は、左右の固定金具を広げて取り外す
  3. 新しいSO-DIMMを切り欠き位置に合わせ、斜めに差し込む
  4. 水平に倒して、固定金具でロックされるのを確認する
  5. 元に戻して起動し、OS上で容量が認識されているか確認する

差し込みが固いときに無理に押し込むのは危険です。切り欠き位置が合っていない、世代が違うといった原因を疑い、いったん止めて確認してください。

増設後の確認

起動後は次を確認します。

  • OSやBIOS/UEFI画面で、増設後の容量が正しく表示される
  • 不意の再起動やブルースクリーンが増えていない
  • 負荷をかける作業で安定して動く

不安定な場合は、挿し直し、1枚ずつの動作確認、メモリ診断ツールの実行などで切り分けます。

運用とメンテナンスの考え方

メモリはストレージのように寿命を迎えたら必ず壊れる部品ではありません。ただし、環境や使い方によってトラブル要因は増えます。増設後も含めて、運用面の注意を押さえておくと安心です。

不調時に疑うポイント

次の症状が出る場合、メモリ周りが関係している可能性があります。

  • ブルースクリーンが増える、再起動が起きる
  • アプリが頻繁に落ちる
  • 起動に失敗する、起動が不安定になる

こうしたときは、挿し直しや診断の前に、最近増設したか、混在構成になっていないかを確認するだけでも切り分けが進みます。

ECCメモリとの関係

ECCは、メモリ内のビット誤りを検出し、一定条件で訂正まで行う仕組みです。サーバーやワークステーションで重要視されますが、SO-DIMMにもECC対応品は存在します。ただし、PC側(CPU・チップセット・マザーボード)がECCに対応していなければ効果は得られません。

ECC対応SO-DIMMを挿せば安定する、という単純な話ではないため、要件がある場合は機器側のECC対応を先に確認してください。

今後の小型メモリの動向

ノートパソコン向けメモリは、SO-DIMMだけでなく新しいモジュール形状も登場しています。たとえば、低消費電力メモリをモジュール化する動きとして、LPCAMM2のような規格が話題になっています。薄型化と省電力化に加え、増設や修理のしやすさをどう両立するか、という観点で整理されていく可能性があります。

ただし当面は、SO-DIMMが主流の機器も多くあります。増設を考える場合は、まず現在の機器が何に対応しているかを起点に判断するのが現実的です。

まとめ

SO-DIMMは、ノートパソコンや小型PCで使われる小型メモリモジュール規格です。増設の効果は大きい一方、DDR世代ごとに形状が違い、ピン数や切り欠き位置も異なるため、対応規格を間違えると挿せない、起動しないといったトラブルにつながります。まずはスロットの有無、DDR世代、最大容量、推奨速度を確認し、可能なら同仕様の2枚構成でそろえると安定しやすくなります。作業時は静電気と保証条件にも注意し、増設後は容量認識と安定動作を必ず確認しましょう。

Q.SO-DIMMとは何ですか

ノートパソコンや小型PCで使われる小型のメモリモジュール規格です。

Q.SO-DIMMとDIMMは入れ替えて使えますか

物理形状が違うため入れ替えはできません。

Q.DDR4のSO-DIMMとDDR5のSO-DIMMは互換性がありますか

互換性はありません。世代が違うと挿さらず、動作もしません。

Q.自分のPCが対応するSO-DIMMの規格はどう確認しますか

メーカー仕様表、取扱説明書、またはシステム情報ツールで確認します。

Q.容量を増やすのと速度を上げるのはどちらが効きますか

多くの用途では、まず容量不足の解消が効果につながりやすいです。

Q.異なるメーカーや型番のSO-DIMMを混ぜても大丈夫ですか

動作する場合もありますが、不安定化の原因になり得るため同仕様でそろえるのが安全です。

Q.増設作業で特に注意することは何ですか

静電気対策と、切り欠き位置を確認して無理に差し込まないことです。

Q.ECC対応のSO-DIMMを選ぶ意味はありますか

PC側がECC対応でない限り効果は得られません。

Q.増設後に不安定になったらどうすればよいですか

挿し直しや1枚ずつの動作確認、メモリ診断で切り分けます。

Q.SO-DIMM以外のノート向けメモリ規格は増えていますか

増設性と薄型化を両立する新しい規格も登場しています。

記事を書いた人

ソリトンシステムズ・マーケティングチーム