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Telegramとは? 10分でわかりやすく解説

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UnsplashChristian Wiedigerが撮影した写真

Telegramは、個人利用だけでなく、チーム連絡や顧客対応、情報発信にも使われるメッセージングアプリです。ただし、日本企業の業務利用という文脈では、「正式に選定・導入された社内ツール」というよりも、海外取引先との連絡や特定プロジェクトをきっかけに、現場主導で使われ始めるケースが多く見られます。

そのため、Telegramを業務で扱う際は、利便性や機能だけでなく、「なぜシャドーITとして問題化しやすいのか」「どこで統制が効きにくくなるのか」を理解したうえで位置づけを整理することが欠かせません。この記事では、Telegramの特徴とビジネス活用の考え方を、シャドーITの観点を含めて整理します。

Telegramの概要と特徴

Telegramとは何か?

Telegramは、スマートフォンやPCなど複数デバイスで同期して使えるクラウド型のメッセージングアプリです。テキストやファイルの送受信、グループ、チャンネル、ボットといった機能を備えており、用途に応じてコミュニケーションの形を選べます。

重要な前提として、Telegramは「すべての通信がデフォルトでエンドツーエンド暗号化(E2EE)」という設計ではありません。E2EEが適用されるのは主にシークレットチャットであり、通常のクラウドチャットは、クライアントとサーバー間で暗号化されたうえでTelegramのクラウドに保存されます。この違いを理解しないまま使われると、想定外の情報共有につながる可能性があります。

Telegramの主な機能

Telegramには、次のような機能があります。

  1. テキストメッセージ、写真、動画、ファイルなどの送受信
  2. グループ(多人数チャット)とチャンネル(一方向の情報発信)
  3. 音声通話・ビデオ通話(E2EE対応)
  4. ボット機能(通知、問い合わせの一次対応、簡易的な業務連携など)
  5. 自動削除(一定時間後にメッセージを削除する設定)

これらの機能は、個人利用や小規模なやり取りでは便利ですが、業務で使う場合は「誰が管理し、どこまで許可するか」を決めないまま広がりやすい点に注意が必要です。

日本企業での利用実態と注意点

日本企業におけるTelegramの利用は、社内標準ツールとして広く定着している状況とは言えません。実務では、海外パートナーとの連絡や、特定領域のコミュニティ参加をきっかけに、一部の担当者が使い始めるケースが多く見られます。

このような導入経路では、IT部門や管理部門が把握しないまま利用が広がりやすく、結果としてシャドーITの状態になりやすい点が課題になります。

観点業務上の注意点
導入経路現場判断で使われ始め、正式な承認プロセスを経ないことがある
アカウント管理電話番号前提のため、退職・異動時の回収が属人的になりやすい
利用状況の把握誰がどのグループやチャンネルに参加しているか把握しにくい
暗号化の誤解「暗号化されているから安全」という理解が先行しやすい

TelegramがシャドーITになりやすい理由

管理者による統制を前提とした設計ではない

Telegramは、企業向けSaaSのように、管理者がユーザーや権限を一元管理する設計ではありません。電話番号を基軸としたアカウント体系のため、退職者や異動者のアカウント回収は、個別対応になりやすくなります。

グループやチャンネルが増えやすい

誰でも比較的簡単にグループやチャンネルを作成できるため、管理者不在の場が増えやすくなります。結果として、情報がどこに蓄積されているのか分からなくなり、棚卸しが難しくなります。

セキュリティ機能が「安心材料」として誤用されやすい

E2EEや自動削除といった機能は、本来は用途を限定して使うべきものです。しかし、「暗号化されているから問題ない」という理解で使われると、ガバナンスの観点ではむしろリスクが高まる場面もあります。

業務で使う場合に整理すべきポイント

利用を前提としない、という判断も含める

Telegramは万能な業務ツールではありません。業務で使う場合は、「何をTelegramで扱い、何を扱わないか」を明確にし、必要に応じて利用しない判断を含めて整理することが重要です。

最低限決めておくべき運用ルール

  • 扱ってよい情報と扱ってはいけない情報の区分
  • グループやチャンネルの作成・管理責任者
  • 外部ユーザーとのやり取りの条件
  • 退職・異動時の対応手順
  • インシデント発生時の報告ルート

これらを決めないまま利用すると、利便性が高い分だけ統制が効かなくなるリスクがあります。

まとめ

Telegramは、個人利用や限定的な用途では便利なメッセージングアプリです。一方で、日本企業の業務利用という文脈では、正式導入されないまま使われやすく、シャドーITとして問題化しやすい特性を持っています。機能や暗号化の有無だけで判断するのではなく、管理・統制・運用のしやすさまで含めて位置づけを整理することが重要です。

Q.Telegramは日本企業で正式な業務ツールとして使われていますか?

日本企業の社内標準ツールとして広く採用されている状況ではありません。海外取引先との連絡や特定プロジェクトをきっかけに、現場主導で使われ始めるケースが多く見られます。

Q.TelegramはシャドーITに該当しますか?

IT部門の承認や管理ルールがないまま利用されている場合は、シャドーITに該当します。ツール自体の善悪ではなく、管理・統制が及んでいるかどうかが判断基準になります。

Q.暗号化されているなら業務で使っても安全では?

暗号化の有無と、業務利用としての安全性は別の話です。エンドツーエンド暗号化が適用される範囲や、ログ保全・管理者統制が可能かどうかも含めて判断する必要があります。

Q.Telegramはデフォルトでエンドツーエンド暗号化(E2EE)ですか?

いいえ。E2EEが適用されるのは主にシークレットチャットです。通常のクラウドチャットは別方式で暗号化され、Telegramのクラウドに保存されます。

Q.業務で使うと、どんな点が問題になりやすいですか?

アカウント回収の難しさ、利用状況の把握不足、グループ乱立、ログ保全や監査対応の難しさなどが問題になりやすい点です。

Q.退職者や異動者のアカウント管理はどうなりますか?

電話番号を前提としたアカウント設計のため、一般的な企業向けSaaSのような一元的な回収は難しく、個別対応になりやすい傾向があります。

Q.グループやチャンネルの管理は簡単ですか?

作成自体は容易ですが、管理責任者を決めないまま増えやすく、どこで何が共有されているか把握しづらくなる点に注意が必要です。

Q.自動削除機能は業務向きですか?

情報漏えいリスクを下げる効果はありますが、業務記録が残らないという別のリスクもあります。用途とコンプライアンス要件を踏まえて使い分ける必要があります。

Q.Telegramのボットは業務で使えますか?

通知や受付などに利用できますが、トークン管理や権限設計、連携先サービスの安全性を決めないまま導入すると、統制が難しくなります。

Q.情シスとしては、どう判断するのが現実的ですか?

正式に使うなら管理・運用ルールを整備する、難しい場合は業務利用を認めない、あるいは用途を限定するといった判断を含めて整理するのが現実的です。

記事を書いた人

ソリトンシステムズ・マーケティングチーム