【調査データ】 企業におけるDHCPサービスの運用状況
2022年6月1日~2022年6月3日でインターネットアンケート調査(企業ネットワーク及び関連システムに関する調査)を実施し、1,114件の回答を得ました。
この記事は、その結果の中から「DHCPサービスの利用率」と「導入検討時に重視するポイント」について整理しています。
企業におけるDHCPサービスの利用状況
まず、現在のシステムの運用状況を確認しました。
アンケート設問
「ネットワークサービス(DHCP)」の運用状況として最も近いものを選びください。 |
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DHCPサービスの運用率(導入率)
DHCPサービスは規模によらず、多くの企業で利用されていることが分かります。
「全社的に運用中」と「多くの部署・拠点で運用中」を合わせた割合は、【従業員50人以上200人未満】の企業では64.7%、【従業員数200人以上1,000人未満】で76.1%、【従業員1,000人以上5,000人未満】で75.6%、今回の調査で最も大きな規模区分の 【従業員数5,000人以上】の企業では84.7%です。
また、【従業員50人以上200人以下】の企業においても、「一部の部署・拠点で運用中」までを加えた割合は80.3%に達します。【従業員数200人以上1,000人未満】で88.1%、【従業員1,000人以上5,000人未満】で88.0%、【従業員数5,000人以上】の企業では92.4%です。 規模を問わず、大半の企業で、何らかのDHCPサービスを運用しています。
1年以内で導入・更改・拡張計画を考えている割合
企業の規模を問わず運用されているDHCPサービス。今後、1年以内での新規導入・更改・拡張の予定について確認しました。
アンケート設問
「ネットワークサービス(DHCP) 」の新規導入・更改・拡張の予定について最も近いものを選びください。(1年以内) |
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DHCPサービスの新規導入・更改・拡張の予定
DHCPサービス の新規導入・更改を検討している企業の割合は、企業規模(従業員数)が大きになるにつれて高まる傾向があります。
【従業員50名以上200名未満】の企業では「新規導入を予定している」と「更改を予定している」を合わせた割合が11.7%、【従業員数200人以上1,000人未満】で17.6%、【従業員1,000人以上5,000人未満】では23.7%、今回の調査で最も大きな規模区分の 【従業員数5,000人以上】の企業でも23.4%です。
また、既存システムの「拡張を予定している」と回答した割合は、【従業員50名以上200名未満】 で8.1%、【従業員数200人以上1,000人未満】で15.4%、【従業員1,000人以上5,000人未満】で14.0%、 【従業員数5,000人以上】の企業では19.4%です。
DHCPサービスを検討・導入する際に重視すること
すでに運用中の割合が高いDHCPサービスですが、1年以内に新規導入・システム更改を検討している企業は多くあります。検討・導入する際に重視する要素を確認しました。
アンケート設問
「ネットワークサービス(DHCP) 」を検討・導入する際に重視する要素を全てお答えください。また、その中でも最も重視するものを1つお選びください。 |
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導入・検討する際に重視する要素(全て)
DHCPサービスの企画・導入時に重視する機能として「サービスの安定性」が55.3%と最も多く、「セキュリティ(不正アクセス対策など) 」(52.6%)、「サービスの処理性能」(42.8%)と続きます。
企業の重要インフラを支えるDHCPサービスには、安定性と安全性が求められます。
導入・検討する際に最も重視する要素(1つ)
様々なポイントがある中で、もっとも重視なものを「1つ」選んでいただきました。
他を大きく引き離して「セキュリティ」が27.8%の回答を集めました。
DHCPサービスはネットワークに繋げさせる仕組を提供するものですが、『不適切な端末が侵入しやすくなっては困る』という情報システム担当者の意向も確認できました。
DHCPサービスの提供形態
企業におけるDHCPの提供形態を聞きました。
アンケート設問
「ネットワークサービス(DHCP)」の提供形態を全てお答えください。また、その中で最も導入規模の大きいものを1つお選びください。 |
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・DHCPサービスの提供形態(複数回答)
1つの企業で、複数のDHCPサービスを並行運用している場合があります。まず、現在運用している全ての形態を聞きました。
DHCPサービスの提供形態として「ネットワーク機器の付属機能」が80.9%と最も多く、「Windowsサーバーの付属機能 」(55.8%)、「ソフトウェアパッケージ」(55.8%)と続きます。
・DHCPサービスの提供形態(単一回答)
複数の運用形態のなかで、もっとも運用規模が大きいDHCPサービスについて聞きました。
DHCPサービスの提供形態として「ネットワーク機器の付属機能」が37.3%と最も多く、「Windowsサーバーの付属機能 」(34.3%)、「ソフトウェアパッケージ」(19.1%)と続きます。
Windowsサーバーやネットワーク機器に「付属」しているDHCPサービスを採用している企業は多いことが分かりました。
調査データの引用について
本サイトに掲載している調査結果・図版は、出典元として「ネットアテスト(https://www.netattest.com)」を明記いただくことで引用できます。
ご利用に際してのご連絡は、事前・事後ともに不要です。
今後のビジネスの検討や、ウェブ記事・プレゼンテーション・企画書内で示す補足データとして是非ご活用ください。
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