【エンドポイント実態調査2023】 来期の端末関連ソリューションの投資状況
最後に、端末に関わるソリューションの来期の予算状況についてまとめます。全体的にエンドポイントソリューションに関しては、投資に関して前向きに検討している企業・団体が多いことがわかりました。
約3割は端末関連の予算が増える見通し
来期の「クライアント端末や、それに関連する情報システムへの投資額」についてのアンケートでは、「システムの新規導入費用」はやや増える~大きく増えると回答した企業・団体が36.9%、「既存システムの拡充費用」は29.6%、「既存システムの維持費用」は27.8%となり、その他の項目も約30%という結果でした。「変わらない」と答える企業・団体は50~60%と最も多い回答となっていますが、減ると回答している割合が12~16%であることを考えると、全体的として「増える傾向にある」と見てよさそうです。
このアンケートはセキュリティソリューションに限った質問ではありませんでしたが、ここまで解説してきた通りサイバー脅威が顕在化している現在では、ほとんどの企業・団体でセキュリティは非常に重要視されています。つまり、より安心できる環境を構築するために、多くの企業・団体においてはエンドポイントセキュリティへの投資額も増加傾向にあるだろう、と予想することができます。
予算が増える理由:エンドポイントセキュリティの重要性
前述の回答では「システムの新規導入費用」で大きく増えると回答した割合は4.4%と、他の項目に比べて高い結果となっています。これは、業務端末の更改を来年に控えている企業・団体による回答傾向だと考えられます。
そのほか、全体として予算が増加傾向にある理由としては、業界・業種を問わずデジタル化が進んでいることが背景にあると考えられます。以前は紙やDVD、USBなどの外部記憶媒体に保存されていたような情報が、Web化されたシステムにデジタルデータとして保管されるようになり、さらにクラウドシステムやクラウドストレージの活用も当たり前になりました。
あらゆるデジタルデータを扱う入口となるのは、ほとんどの場合エンドポイント端末です。そしてその端末はいまやPCやスマートフォン、タブレットなど多種多様であり、それぞれに適したセキュリティ対策を取っていく必要があります。変化し続ける業務環境において適切なセキュリティ対策を実施するため、エンドポイントセキュリティの導入検討を止めることはできません。導入に際しては自社・自組織の環境を鑑みて、より効果的なセキュリティソリューションを選択することが大切です。
調査データの引用について
・本サイトに掲載している調査結果・図版は、出典元として「ネットアテスト(https://www.netattest.com)」を明記いただくことで引用できます。
・ご利用に際してのご連絡は、事前・事後ともに不要です。
・今後のビジネスの検討や、ウェブ記事・プレゼンテーション・企画書内で示す補足データとして是非ご活用ください。
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