イベント報告

教育現場の「校務DX」と「ネットワーク整備」を支える認証ソリューションに注目集まる | EDIX大阪 2025 出展レポート

水色の背景に六角形が2つあるイラスト 水色の背景に六角形が2つあるイラスト
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2025年6月11日(水)〜13日(金)の3日間、インテックス大阪にて「EDIX(教育総合展)大阪 2025」が開催されました。本イベントは、西日本エリア最大級の教育分野専門展示会として、多くの教育委員会関係者や学校現場の教職員、システム導入支援を行うSIer・販売店の皆さまが来場されました。

GIGAスクール構想による1人1台端末環境の整備から数年が経過し、教育現場ではネットワーク環境の改善やクラウド活用に伴うセキュリティ強化といった新たな課題が浮上しています。そうした現場課題と向き合う場として、ソリトンシステムズは東京に続き、大阪会場にも出展いたしました。教育分野におけるICT活用の支援に長年取り組んできた当社は、展示を通じて“今”必要とされる具体的なソリューションを提示いたしました。

出展の背景と注力ポイント

校務DXを支える“認証”というインフラ

校務のデジタル化が進む中、現場では「セキュリティの確保」と「利便性の維持」をどう両立するかが重要なテーマとなっています。とくに、従来のID・パスワードによるログイン運用では不十分であるとの認識が広がり、多要素認証の必要性が高まっています。

このような背景をふまえ、当社では電子証明書を活用した認証基盤「Soliton OneGate」や、セキュアなアプリケーション実行環境を提供する「Soliton SecureWorkspace」など、校務DXを安全に進めるためのソリューションを紹介いたしました。文教ガイドラインでも電子証明書が推奨されていることを踏まえ、多くのご来場者が関心を持ってご覧くださいました。

全国的に導入が進んでいるChromebook に対応した顔認証やSSO(シングルサインオン)のデモでは、パスワード管理の煩雑さを解消したいと考えておられる教育現場の方々から、共感の声が数多く寄せられました。

GIGA端末の活用を支える“ネットワークの足元”

また、GIGAスクール構想が本格始動してから5年が経過し、教育現場におけるICT活用は飛躍的に進んだ一方で、ネットワーク回線の逼迫や、多様なデバイスやクラウドサービスの利用に伴うセキュリティリスクの増大といった新たな課題も顕在化しています。

その中でも「教室ごとに数台の端末がつながらない」「IPアドレスが取得できない」といったネットワーク起因のトラブルは、多くの自治体・学校現場で共通の悩みとして挙げられており、見逃せないテーマです。

こうした課題に対し、ソリトンではDHCP/DNS専用アプライアンス「NetAttest D3」や、ネットワーク認証基盤「NetAttest EPS」を用いた具体的な運用改善策を紹介。D3の特長である「DHCP処理を他機能と切り離すことによる安定性向上」は、特に初めて耳にされる方も多かったようで、ご納得いただく場面が複数ございました。

展示内容とブース構成

実機によるソリューション展示

ブースでは、以下のような構成で製品紹介を行いました。

  • Chromebookへのログイン時におけるOneGateの顔認証デモ

  • SmartOn IDによるPCログイン管理の操作

  • NetAttest EPS/D3のリモート管理機能の実演

展示パネルや配布資料と組み合わせることで、初めて当社製品に触れる方にもイメージを掴んでいただけるよう工夫を凝らしました。また、文教向けセキュリティウェビナーへの案内も行い、展示会後も継続してお役立ち情報をお届けできるようにいたしました。

来場者の声から見えたニーズと反応

認証に関する関心の高まり

特に注目を集めたのが、OneGateによる電子証明書を活用した認証ソリューションです。USBキーなどの物理デバイスを使わずに認証が行える点に加え、証明書の一元管理が可能な仕組みに対して「これなら現場で運用できそう」といった前向きなご意見を多数いただきました。

ネットワーク環境に関する課題感

また、NetAttest など、ネットワーク関連製品についても具体的なご相談を多数いただきました。とくに「教室ごとに端末がつながらない」といったお困りごとを共有いただいた教育委員会の方からは、「こうした提案は初めて受けた」とのお言葉もあり、D3のトライアルをご検討いただくこととなりました。

今後に向けた展望とメッセージ

手応えと今後の注目点

関西圏での展示は昨年に続く開催でしたが、今回はより多くの販売パートナーさまや教育委員会関係者の方々と、具体的な課題を共有しながら対話することができました。実機を通じて現場目線でお話できたことは、私たちにとっても大きな学びとなりました。

製品の「特長」を説明するだけでなく、「どんな現場で、どのように使われているのか」といったリアリティある語りかけが、次のご相談につながっていると感じています。

今後は、GIGA端末リプレイスや校務DXの深化に伴い、セキュリティと利便性を両立した認証基盤の需要がさらに高まると予想されます。こうした流れに対応すべく、私たちも製品・サポート体制を一層強化してまいります。

来場できなかった皆さまへ

校務DXが進む今、多要素認証は避けて通れないテーマです。私たちは、認証に特化したセキュリティメーカーとして、現場の課題やお悩みに寄り添った提案を大切にしています。認証強化を検討されている方や、ネットワークの見直しをご検討中の皆さまは、ぜひお気軽にご相談ください。

また、会場でお伝えしきれなかった内容は、文教向けセキュリティウェビナーでも詳しくご紹介しております。ぜひご活用いただけましたら幸いです。

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記事を書いた人

ソリトンシステムズ・マーケティングチーム