イベント報告

医療情報ガイドライン改訂に対応する二要素認証の現実解 | 国際モダンホスピタルショウ2026 出展レポート

水色の背景に六角形が2つあるイラスト 水色の背景に六角形が2つあるイラスト
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2026年7月8日から10日までの3日間、東京ビッグサイト西展示棟において「国際モダンホスピタルショウ2026」が開催されました。医療や福祉の現場における最新のITソリューションが一堂に会するこの総合展示会には、全国から多くの医療関係者様やシステムインテグレーター様が足を運び、連日活発な情報交換が行われました。

医療機関を取り巻くIT環境では、サイバー攻撃の脅威が年々深刻化する中、高度なセキュリティの確保と日常業務の利便性維持をいかに両立させるかが極めて重要な課題となっています。特に開催直前の6月末には、厚生労働省による「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」が7.0版へと改定され、二要素認証に関する要件や運用規定が見直されたばかりでした。ソリトンシステムズは、このタイミングをとらえ、医療現場が抱える具体的なお悩みや来期の予算検討に寄り添うセキュリティ対策を提示すべく出展いたしました。当日のブースの模様や、ご来場いただいた皆様との対話を通じて見えてきた現場のニーズをご紹介します。

会場でお伝えしたこと

7.0版改定を受けた二要素認証の提案

6月末のガイドライン7.0版改定直後の開催という背景を受け、ソリトンシステムズのブースでは医療機関における二要素認証の導入と運用のあり方を前面に打ち出した展示を展開いたしました。厚生労働省のガイドラインでは、令和9年4月1日時点で稼働していることが想定される医療情報システムを今後新規導入または更改する場合、原則として二要素認証を採用し、技術的な理由等で対応が困難な場合には直近のシステム更改・新規導入までを経過措置とすることが示されています。ガイドライン対応に向けた具体的なロードマップを描く上で、どのような認証方式を選択し、現場の運用にどう組み込むべきかが大きな関心事となっていました。

今回の出展にあたっては、ご来場された皆様が抱えるお悩みに対するヒントをすぐに見つけられるよう、展示レイアウトにも工夫を凝らしました。特にガイドライン改定に伴い関心が高まっている二要素認証につきましては、分かりやすい図解パネルをご用意し、実際の運用をイメージしながら気軽に専門スタッフへご相談いただける空間を整えました。これにより、通りがかった方々が自然と足を止め、ガイドライン改定のポイントや自院の環境に合わせた具体的な対応手法について、じっくりと対話できる開放的な展示を実現いたしました。

サーバOSまでカバーする認証強化

医療現場における二要素認証の検討では、一般的な電子カルテ端末やクライアントPCへのログイン認証だけでなく、バックエンドで稼働するサーバOSへの対応が大きな課題として浮上しています。医療情報を扱うシステム全体を安全に保護するためには、端末側だけでなく、管理者が操作するサーバ側へのアクセスも含めた包括的な認証強化が欠かせないためです。しかし、既存の医療システムやサーバ環境の制約により、適切な二要素認証ソリューションを見出すことが難航するケースが少なくありません。

ブースでは、クライアント端末に加え、サーバOSにも対応※する「SmartOn ID」の本人認証機能を、実演や説明パネルを交えて紹介いたしました。

※対応するOS・認証デバイスには条件があります。詳細な動作要件は製品ページをご確認ください。

また、クラウド型認証基盤である「Soliton OneGate」、ネットワーク認証アプライアンスの「NetAttest EPS」、DHCP/DNSサーバーアプライアンスの「NetAttest D3」。

セキュアなWeb閲覧環境を提供する「Soliton SecureBrowser」、分離ネットワーク間での安全なデータ受け渡しを実現する「FileZen S」など、医療機関の多層防御を支える製品群も幅広く紹介いたしました。

単一の製品導入にとどまらず、実際の院内運用や既存システムとの整合性を考慮した総合的なセキュリティアプローチをご提案いたしました。

ご来場された皆様の声

会場には、病院の情報システム部門担当者様と、販売店様やSIer様がそれぞれ半々ほどの割合で来場され、さらに医療システムメーカー様や電子カルテメーカー様の担当者様も数多くお立ち寄りになりました。7月という開催時期は、各医療機関様において次年度以降の予算獲得に向けた情報収集や優先課題の整理が本格化する重要なタイミングにあたります。そのため、単なる概要の把握にとどまらず、自院の環境に合わせた具体的な導入計画や改定ガイドラインへの適合方法を探る熱心なご相談が数多く寄せられました。

特に多くの関心が集まったのは、二要素認証における「サーバOSへの対応可否」というテーマでした。ご来場されたお客様からは、既に検討中の構成ではサーバOSへの二要素認証対応が難しく、別の解決策を探して当社のブースを訪れたというお声が複数聞かれました。既存の医療システムやサーバ構成を維持しながら二要素認証を適用したいという現場のニーズに対し、SmartOn IDがサーバOSにも柔軟に対応できるという点が、多くのお客様に大きな安心感をもたらしました。複数の選択肢を比較検討されていたお客様からも、「この方法であれば自院が求めていた要件に無理なく適合できる」と安堵のお言葉をいただき、医療現場の運用に寄り添うソリューションの重要性を改めて実感する機会となりました。

また、ガイドライン対応にとどまらず、実際の運用負荷や段階的な移行手順に関する切実なご相談も相次ぎました。ブース内での対話を通じて、導入スケジュールや構成案をともに考え、次年度予算に向けた自院の具体的な対応策が見えてきたことで、安心されるお客様の姿が目立ちました。現場の運用課題に即したサポートが、医療機関様のセキュリティ対策を前進させる一助となり得る手応えを感じました。

おわりに

今回の「国際モダンホスピタルショウ2026」では、ガイドライン7.0版への改定直後という時期も重なり、医療機関様における二要素認証への関心の高さと対応の緊急性を改めて実感する機会となりました。端末やサーバOSを含む医療情報システム全体で、二要素認証またはガイドラインが示す同等以上の措置を適切に講じることは、今後の医療DXを安全に進める上で重要です。

今回のブース対応を担当したビジネス推進本部の担当者は、展示会を通じて得られた手応えと今後の展望について次のように語っています。

二要素認証につきましては、これまでガイドライン改定に伴う対応策としてどのように進めるべきか、お悩みになる医療機関様が数多くいらっしゃいました。しかし今回、サーバOSにも対応できるというSmartOn IDの柔軟性が、複雑な医療システムを抱えるお客様にとって、安心してお選びいただける解決策になるということを改めて実感いたしました。日々の診療業務に専念していただくためにも、セキュリティに関するお悩みやご不明な点がございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。

ソリトンシステムズは、これからも医療現場の皆様が安心して本来の診療業務に専念できるよう、運用の利便性にも配慮したセキュリティソリューションの提供に努めてまいります。

セキュリティのお悩みがございましたら、どうぞお気軽にソリトンシステムズまでお問い合せいただけますと幸いです。

記事を書いた人

ソリトンシステムズ・セールスチーム