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解説

業務用Wi-Fiを選ぶときのポイントとは? 家庭用との違いも解説

ソリトンシステムズ・マーケティングチーム
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目次

オフィスや店舗でのWi-Fi利用は、いまでは当たり前のことのようになっています。これらの場所でWi-Fi環境を整えるには、「業務用Wi-Fi」を用いるのが一般的です。業務用Wi-Fiはどのように選べば良いのか、家庭用Wi-Fiとの違いなども含めて解説します。

業務用Wi-Fi(無線LAN)とは

業務用Wi-Fi(無線LAN)とは、オフィスや店舗向けのWi-Fiを指します。オフィスでは主に従業員がWi-Fi接続のために使用し、店舗などでは従業員のほか、お客様が利用するケースが一般的です。

業務用Wi-Fiには、提供機能からWi-FiルーターとWi-Fiアクセスポイントに分類されます。Wi-FiルーターとWi-Fiアクセスポイントの違いは以下のとおりです。

Wi-Fiルーター

ルーターとアクセスポイント、両方の機能が備わっている機器で、家庭用でよく見かけるタイプのものです。

ルーター機能は、一つのインターネット回線に複数の機器を接続して、インターネットへのアクセスを管理する機能。アクセスポイント機能は、Wi-Fiに対応したスマホなどのデバイスとの無線接続を行う機能のことを指します。

小規模店舗や来訪者向け無線など、1台の無線機器でカバーできる小規模なネットワーク環境で採用されます。

Wi-Fiアクセスポイント

ルーター機能を持たず、デバイスを無線接続するアクセスポイント機能のみ備えた機器です。大規模なネットワーク環境で採用されます。

業務用Wi-Fiと家庭用Wi-Fiの違い

業務用Wi-Fiと家庭用Wi-Fiでは、次のような違いがあります。

同時接続台数

業務用Wi-Fiはデバイスの同時接続台数が家庭用Wi-Fiに比べて格段に多くなります。家庭用Wi-Fiルーターは10台程度が目安ですが、業務用Wi-Fiルーターは50台以上、業務用Wi-Fiアクセスポイントはもっと多く100台以上からの接続に対応するものもあります。

フロアの広さ

家庭用Wi-Fiルーターの電波が届く範囲はおよそ15平方メートルが目安です。これに対し、業務用Wi-Fiルーターはおよそ80平方メートル、業務用Wi-Fiアクセスポイントは300平方メートルが目安となります。

なお、大規模オフィスや大型店舗など、1つのWi-Fiルーター、Wi-Fiアクセスポイントでは接続台数やカバー可能なフロアの広さが不足する場合は、複数の機器を設置することになります。

セキュリティ

業務用Wi-Fiではセキュリティ面も強化されています。家庭用は「パーソナル認証」といわれる「PSK(Pre-Shared Key・事前共有鍵)」という共有のパスワードを1つしか設定できない認証方式が多いですが、業務用はよりセキュリティを強化した「エンタープライズ認証」を用いるのが一般的です。

エンタープライズ認証には大きく分けて「ID/パスワード認証」と「電子証明書認証」の2種類があります。ID/パスワード認証は使用者ごとにIDとパスワードを発行して個別認証を行う方式です。これに対し、電子証明書認証はデバイスを識別・認証するための電子証明書をデバイスに自体に導入してアクセス許可を行う方式です。

業務用Wi-Fiを導入するメリット・デメリット

業務用Wi-Fiを導入するとどのようなメリットとデメリットがあるのか、それぞれ説明します。

メリット

オフィス内や店舗内でWi-Fiを自由に使えるようになれば、スマートフォンやタブレットはもちろん、パソコンも有線でインターネットに接続する必要がなくなります。そのため、配線を極力減らして室内をすっきりとさせられ、レイアウトを自由に変更することが可能になります。

またWi-Fiが使用できれば、ノートパソコンを持って空いているデスクで作業を行うフリーアドレス制にも対応できます。会議室でのネット接続も簡単です。

さらに来客者、来店者にWi-Fiを提供すれば、その人たちにとっても利便性がアップします。店舗なら集客にも役立つでしょう。

デメリット

一概にデメリットとまでは言えないものの、業務用Wi-Fiにかかる費用は、Wi-FiルーターやWi-Fiアクセスポイントを用意しなければならないこともあり、有線LANの場合と比べて高くなる傾向があります。

また、従業員が持ち込んだ私物のデバイスでインターネット利用される(いわゆるシャドーIT)リスクもありますが、この点はエンタープライズ認証を使用することで防ぐことができます。

業務用Wi-Fiを選ぶときのポイント

最後に、業務用Wi-Fiを選ぶときのポイントを紹介します。

同時接続台数やカバー範囲の広さ

導入しようとしているWi-Fiルーター、Wi-Fiアクセスポイントのスペックを見て、同時接続台数や電波が届く広さが十分かどうかを確認しましょう。不足している場合は設置台数を増やすことも検討してください。

通信規格や速度

Wi-Fiは通信規格によって通信速度や安定性が異なります。現在のWi-Fi(無線LAN)規格の主流は、「IEEE 802.11n(Wi-Fi4)」と「IEEE 802.11ac(Wi-Fi5)」の2つです。また、最新の通信規格は「IEEE 802.11ax(Wi-Fi6)」となっています。

最大通信速度はIEEE 802.11ax(Wi-Fi6)が最も速く、多数のデバイスが同時に利用しても安定性が高いという特徴があります。

拡張性

フロアを広げたり、レイアウトを変更したりする可能性が将来あるなら、アクセスポイントを後から追加できるWi-Fiアクセスポイントが向いています。アクセスポイントの台数を増やして柔軟に電波の到達範囲を広げることができます。

また、来客、来店者が利用できるゲストWi-Fi(フリーWi-Fi)を設定したい場合は、対応機種かどうか、確認が必要です。

設置場所

業務用Wi-Fiルーター、Wi-Fiアクセスポイントのなかには天井や壁に設置可能な製品もあります。また、屋外モデルもありますので、設置場所に合わせて選びます。

セキュリティ機能

セキュリティ機能はとくに気を付けるべきポイントです。エンタープライズ認証の採用のほか、ゲストWi-Fiを提供する場合は安全なWi-Fi環境を提供する機能が備わっている製品を選ぶことが重要です。

オフィスや店舗に快適なWi-Fi環境が整っていれば、仕事の効率が上がることが期待でき、来客者・来店者にとっても便利です。この便利な環境を安心して利用するために、セキュリティ対策にも十分な注意を払うよう心がけましょう。

ご参考


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