【ゼロトラスト実態調査2023】ゼロトラスト導入状況

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2023年4月6日 ~ 2023年4月10日 にインターネットアンケート調査(ゼロトラスト及び関連システムに関する調査 )を実施し、1,106件の回答を得ました。
この記事は、その結果の中から「ゼロトラスト導入状況」について整理しています。

ゼロトラスト導入状況

ここからは、ゼロトラストの導入についてのアンケート結果を共有します。まずは、導入状況や課題についての結果から見ていきましょう。こちらの結果は、「不明・計画を知る立場にない」という回答をされた方を除いています。(有効回答数= 868件)。

ゼロトラストの導入に前向きの企業・団体は多い

「ゼロトラスト導入への取り組み状況」についての質問では、「検討中」(20.1%)、「対応中」(18.6%)、「導入は完了している」(5.4%)となっています。このことから、全体の約5割の企業・団体が導入に前向きであることがわかる結果となりました。


「導入は完了している」という回答に対しては、例えば「SASEやEDR(Endpoint Detection and Response)のようなソリューションの導入が完了し、ゼロトラストに対応できた」と考えられているものと想定されます。しかしゼロトラストに終わりはなく、変化する環境に対応していくために今後も対応は続くと考えられます。

 また、「情報収集中」も17.1%と割合としては少なくありませんが、「導入するかどうかも含めて情報収集中」という可能性が考えられるため、ニュートラルな意見として捉えることができるでしょう。

対応中/導入完了の割合は企業・団体の規模に比例する

企業・団体の規模ごとに回答をまとめてみると「対応中/導入は完了している」と回答する割合は規模が大きくなるほど多くなる傾向にあります。理由として考えられることは、後述する「ゼロトラストを導入した、または導入を検討していく際の課題」の調査結果から、小規模な企業・団体ではゼロトラストソリューションの導入を十分に検討する余力がなく、予算が限られていることが推察されます。


しかし「50人以上200人未満」の小規模な企業・団体においては「導入の予定はない」が40.9%と高い割合となっていますが、「導入は完了している」から「検討中」までを合計すると33.8%となり、およそ3割が導入に前向きであることがわかります。小規模な企業・団体におけるゼロトラストへの注目度の高さの表れといえるのではないでしょうか。

調査データの引用について

・本サイトに掲載している調査結果・図版は、出典元として「ネットアテスト(https://www.netattest.com)」を明記いただくことで引用できます。

・ご利用に際してのご連絡は、事前・事後ともに不要です。

・今後のビジネスの検討や、ウェブ記事・プレゼンテーション・企画書内で示す補足データとして是非ご活用ください。

記事を書いた人

ソリトンシステムズ・マーケティングチーム