【ゼロトラスト実態調査2023】ゼロトラスト及び関連システムに関する調査 -全国の情シス1106名に聞きました-

はじめに

「ゼロトラスト」は「何も信頼しない」という前提のもとで、対策を実施するセキュリティの概念のことです。近年、新型コロナウイルス流行の影響もあり、テレワークに加え在宅勤務とオフィス勤務を組み合わせるハイブリットワークが進むなど、企業・団体を取り巻く労働環境は大きく変化しました。
ここで注意しなくてはならないのは、環境の変化に合わせてセキュリティリスクも変化する点です。社内ネットワークと社外ネットワークを分けて考え、ふたつのネットワークの境界線上に対策をする「境界型防御」のみのセキュリティ対策では、新たなセキュリティリスクに対して充分に備えることができません。

そこで、情報資産を新たな脅威から守るための対策として注目されたのが、ゼロトラストです。
ゼロトラストは概念であり、一つのソリューションを導入すれば実現できる、というものではありません。そのため、ゼロトラストについて詳しいことがわからないという方も多いのではないでしょうか。

ソリトンシステムズでは、多くの企業・団体がどのように考え、どのように対策を実施しようとしているのか、これらの実態についてアンケート調査を行いました。

 2023年度の「『ゼロトラストセキュリティ』実態調査」では、クラウドサービスの利用状況から機密情報の保管場所、ゼロトラストの導入状況、導入で重視する点などについて調査しています。
この調査から各種課題についても見えてきたため、まとめて解説します。

社内システムの企画・導入・運用をされている情報システム部門の担当者様、お客様にITシステムを提案されているインテグレーター様の日々の活動の一助となりましたら幸いです。

目次

項目別レポート

1.  クラウドサービス利用の増加
2. 機密情報の保管場所
3. ファイル共有サーバーの重視する点
4. 情報資産を保護する上での脅威
5. ゼロトラスト導入状況
6. ゼロトラスト導入の動機、課題
7. ゼロトラスト導入で重視する点
8. 今後導入したいセキュリティ強化アプローチ

インターネット調査の概要

調査概要

調査名

ゼロトラスト及び関連システムに関する調査2023年

調査対象

情報システムを担当しており、クラウドサービスの選定やシステム導入について、把握または関わりのある方

調査方法

インターネット調査

調査期間

2023年4月6日 ～ 2023年4月10日 

回答者数

1,106名

• 従業員規模50人以上200人以下 : 277名
• 従業員規模200人以上1,000人以下 : 280名
• 従業員規模1,000人以上5,000人以下 : 275名
• 従業員規模5,000人以上 : 274名

今回の調査では、セキュリティソリューションを開発・提供する立場からエンドユーザーの声を聞いて今後の活動につなげる意図がありましたが、期待以上の興味深いデータが得られたと感じています。データを見たり分析したりするなかで「考えが間違っていなかった」という裏付けになるケースもあれば、もともと持っていた印象とは異なる結果が出たことで、客観的なデータを取得する重要性を再認識することもできました。今後もぜひ、こういった調査活動は続けていきたいと考えています。

ゼロトラストのセキュリティに課題を感じているお客様は、思った以上にたくさんいらっしゃるようです。人的リソース不足という根本的な課題も浮き彫りになったなかで、ソリトンシステムズは、そのようなお客様を支援するためのソリューションと体制が整っています。

また、今回の調査結果は弊社の販売パートナー様をはじめ、ゼロトラストソリューションに関わる皆様にもご活用いだけるものになっているかと思います。本記事のようなアウトプットを通して、さまざまなところでお役立てていただければ幸いです。

調査データの引用について

• 本サイトに掲載している調査結果・図版は、出典元として「ネットアテスト」(https://www.netattest.com)」を明記いただくことで引用できます。

• ご利用に際してのご連絡は、事前・事後ともに不要です。

• 今後のビジネスの検討や、ウェブ記事・プレゼンテーション・企画書内で示す補足データとして是非ご活用ください。