【対面イベント】日本最大規模の教育総合展示会「EDIX」への出展で再実感した教育業界への“思い”

今日の教育業界では、時代の変化に即した学びを学生に提供するために、学校現場においてデジタルデバイスの導入が進められています。そこで考慮しなければいけないのが、デバイス数の増加に伴う接続環境の変化。セキュリティをはじめとするインフラの再整備が不可欠になるでしょう。
ソリトンシステムズ(以下、ソリトン)は、2023年5月10〜12日に東京ビッグサイトにて開催された日本最大規模の教育総合展示会「EDIX」へ出展。「次世代の校務DXに備える」をテーマに、アプリケーション認証やインターネット閲覧保護などを実現するソリューション、全5製品のご紹介を行いました。
今回の記事では、本イベントの概要やソリトンの展示内容、当日の様子をご紹介します。
“お客様一人ひとりの悩みに寄り添う” ソリトンブースのこだわり
教育分野において日本最大規模の展示会である「EDIX」。校務支援システムや教育コンテンツといった教育にまつわる多様なソリューションについて情報を収集するべく、学校・教育機関や自治体などの担当者様を中心に3日間で2万人以上の方が来場し、盛況となりました。
ソリトンでは、かねてよりこのEDIXへの出展を行っており、例年に引き続き今年もブースを展開。ソリューションのご紹介を行いました。
ブースの中央には、 “総合案内” の役割として「次世代の校務DXに備える」をテーマに掲げたグラフィックを設置。先生の目線から見たセキュリティの課題を5つ提示し、それぞれに対する解決方法を左右に展開したブースでご紹介しました。
【5つのセキュリティ課題と、ご紹介したソリューション】
1.校務端末へのログインを何で守るか?
→ PCセキュリティシステム『SmartOn ID』を活用して多要素認証で守る。ID・パスワード入力と生体情報(顔、指紋、静脈)や物理トークン(ICカード)の組み合わせで、認証の強化を実現する。
2.無線LANへの接続を何で守るか?
3.情報資産へのアクセス時のアプリケーション認証を何で守るか?
→ クラウド認証基盤『Soliton OneGate』を活用してデジタル証明書で守る。ID・パスワードと偽装の難しいデジタル証明書の組み合わせで、なりすましや未許可端末からのアクセスを防ぐ。
4.テレワーク時の自宅からの通信を何で守るか?
→ リモートアクセス『WrappingBox』を活用してセキュアな領域で守る。端末内でローカル領域とは分離されたセキュアな領域を作り、Windows標準搭載のリモートデスクトップ接続を行うことで、“いつも通りの操作感” とデータの持ち出し防止を両立させる。
5.情報資産へのアクセス時のインターネット閲覧を何で守るか?
→ 分離ソリューション『Soliton SecureBrowserⅡ』とファイル受け渡しサーバー『FileZen S』を活用してセキュアコンテナ領域で守る。端末内でローカル領域とは分離されたセキュアな領域を作ることで、安全なインターネット閲覧が可能に。さらに『FileZen S』によってローカル領域へのファイルの受け渡しも簡単かつ安全に行う。
ガイドラインの示す“方針”と“現場”のギャップに見る、教育業界が抱えるインフラ構築の課題
イベント当日は多くの方が総合案内に目を止めてくださり、ソリトンブースを訪れたお客様の総数は350名以上、昨年比1.5倍ほどにまで増加しました。
ソリトンの展示ブースを訪れた来場者の声
教育業界では、GIGAスクール構想(※1)の移行期間が短くなり、ネットワーク環境の準備が急ピッチで進められました。こうした背景から、リプレイスを機に今改めて環境整備を考えるお客様が多くいらっしゃった印象です。
※1 GIGAスクール構想:学校現場に高速ネットワークを整備し、児童・生徒1人に1台の学習用端末を配布する取り組み。2019年より開始されたが、新型コロナウィルスの感染拡大に伴ってテレワークの推進といった動きが加速したことから、移行期間が3年から1年に短縮された。
また、「インターネットやクラウドを活用した授業が当たり前のものになった今、しっかりとその基盤を整えるために情報収集をしたい」というお客様も見受けられました。中でも、ネットワーク認証を強固にできる「デジタル証明書」に興味を持たれている方が多く、セキュリティに対して熱心に勉強されているのを目の当たりにしました。
その他、分離環境でも端末1台でインターネット閲覧ができるようになるセキュアコンテナ領域に魅力を感じているお客様も。従来の校務端末は、インターネットから隔離されており、インターネットに接続した端末を別で準備する必要がありました。その点、セキュアコンテナ領域であれば1台の端末で2つの接続系にアクセス可能。使用後はデータが残らないというセキュリティの高さもあるため、興味を持たれるお客様も多かったです。
教育市場全体の目標は「フルクラウド構成」の実現。しかし、ブースには、現在のローカル環境とインターネット環境の “分離” における不便の解消を目的として情報を収集されているお客様が多くいらっしゃいました。
文部科学省や地方自治体のガイドラインに示される “方針” と “現場の実態” との間には、大きなギャップが存在していると見られます。
働き方改革、利便性の観点から、教育業界でも「情報資産をすべてクラウド環境に移行する」という方針がありますが、既存環境からまとめてクラウド移行することをすぐに実現するのは難しい状況です。そこで教育業界の担当者は、段階的な対応策として、端末の2台運用を廃止して現場の不便を解消し、オンプレミス環境+一部クラウド環境のハイブリット構成を目指す傾向があります。
イベント当日の様子について、ソリトンシステムズ パブリック推進部 牧野 歩未はこう語ります。
“最終目標であるフルクラウド構成の実現に向け、どのような段階を経て進むべきか。限られた予算の中でどのように環境を整備するか。悩み、試行錯誤しながら皆さま非常に熱心に情報収集をされていた点が印象的で、教育業界のお客様が抱えられるお悩みがどれほど深いものであるのか、肌で感じる機会となりました。
そうした中、ブースでご提示した5つの課題とその解決策に対し多くのお客様に共感をお示しいただけたことで、一つの「正解」のご提案に終始しない、多角的な視点からのアプローチが間違いではないのだと手応えを感じております。
当社の持つ多様なソリューションを活かし、それぞれのお客様によって異なるゴールの目指し方や課題解決のあり方に寄り添っていければ幸いです。 ”
現場の方が教育に集中できる環境を作るために
今回のEDIXにおいては “先生目線のセキュリティ” にフォーカスし「校務DX」をテーマとした展示を行いましたが、近年では児童・生徒の端末におけるセキュリティ強化のご要望も増えてきました。
こうした課題に対してソリトンでは、悪性のドメインへの接続をブロックし、マルウェア感染や情報漏えいを防ぐセキュリティソリューション『Soliton DNS Guard for Education』のご提案も行っております。時間帯ごとのポリシーをグループ単位で設定でき、校内でも自宅でもセキュリティを高めることができます。ソリトンは、今後も教育業界の担当者が抱える悩みを解決するための開発・製品提案を進めてまいります。
最後に、教育業界の担当者様に対する“思い”について、牧野は次のように強調します。
“教育は国の重要な施策の一つであり、その大命題は日本の将来を担う子供たちに、時代に適した質の高い学びを提供すること、そして彼らの学びを止めないことです。この実現に向け、セキュリティを強化するとともに運用の負担を軽減し、現場の方々が教育に集中できる環境を作るために、セキュリティソリューション開発を手がける企業として全力でお手伝いさせていただければと思っております。また、イベントに来場できなかった方に対しても、記事などを通して課題の解決方法をお伝えしていければ幸いです。”
今後も各イベントに出展予定です
今後も東京で開催されるイベントはもちろん、全国で開催されるイベントにも出展予定です。
皆様のご来場を心よりお待ちしております。
ソリトンの 出展情報はこちらからご確認いただけます。
取材日:2023年5月24日
株式会社ソリトンシステムズ
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