

2025年7月3日から5日にかけ、仙台国際センターにて「第29回日本医療情報学春季学術大会」が開催されました。本イベントは、医療情報に関わる研究者、医療従事者、技術者、行政関係者などが一堂に会し、知見を深める貴重な機会となっており、多くの方が来場されました。
現在の医療現場では、電子カルテの導入や医療機関間の情報連携、ICTの活用による業務効率化が進められています。一方で、ランサムウェアによる医療機関へのサイバー攻撃が相次いでおり、強固なセキュリティ対策の重要性がますます高まっています。
このような背景を踏まえ、USBメモリに代わる安全なデータの受け渡し方法「FileZen S」や、医療情報端末からの安全なインターネット閲覧を提供する「Soliton SecureBrowser」など医療DXに関するソリューションを紹介いたしました。
USBメモリは、その携帯性ゆえに紛失・盗難リスクが高く、さらにマルウェア感染の経路ともなります。こうしたリスクを背景に、厚生労働省のガイドラインでは、医療機関のサイバーセキュリティ対策チェックリストにUSBメモリの接続制限が新たに明記されました。そのため、USBメモリの利用廃止に伴う代替ソリューションを検討される医療機関が多く見受けられる中、セキュリティを担保しつつ安全にデータを受け渡しできる弊社の「FileZen S」は、来場者の皆様から非常に好評を博しました。
また、医療現場においてインターネット端末と電子カルテ端末を分離する「ネットワーク分離」はセキュリティ強化のため重要な対策ですが、一方で利便性、業務効率化の低下が課題となっています。
インターネット閲覧ソリューション「Soliton SecureBrowser」では、既存の業務環境における不便さの課題解決のため、代替製品の情報収集をされているご来場者様から高い関心が寄せられました。
来場者から高い関心を集めたのは「多要素認証」でした。これは、厚生労働省の『医療情報システムの安全管理に関するガイドライン』において、医療情報システムにおける多要素認証(二要素認証を含む)の導入が令和9年度からの採用が必須とされているためです。
このような背景から、主要な電子カルテメーカーのご担当者様からは、自社システムとアプリケーション認証を行う弊社の『SmartOn ID』の連携に関する具体的な質問が多く寄せられました。
今回の出展を通じ、医療現場におけるセキュリティおよび多要素認証へのニーズが極めて高く、その喫緊性を改めて確信いたしました。また、現場の皆様との対話から、今後のソリューション開発やご提案に繋がる多くの貴重な示唆を得ることができました。
弊社Webサイトでは病院での導入事例を数多く公開しておりますので、製品の具体的な活用イメージをより深くご理解いただくためにぜひご参照ください。今後も随時、多様な運用パターンにおけるソリトン製品の活用事例をご紹介してまいります。お客様が直面する課題解決に向け、セキュリティの専門家として最適なご提案をさせていただきますので、ぜひお気軽にご連絡ください。
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