【検証報告】RUCKUS SmartZone 144 / R650 無線アクセスポイントと NetAttest EPS の認証連携を確認しました

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ソリトンシステムズのオールインワン認証アプライアンス「NetAttest EPS」と、CommScope社製 Ruckus Networks 無線コントローラ 「RUCKUS SmartZone 144(無線LANコントローラー)」「RUCKUS R650(無線LANアクセスポイント)」を連携させ、エンタープライズ方式による認証が可能かを確認しました。

無線接続クライアントは、Windows、macOS、iOS、Android OS 搭載端末で、確認した認証方式はパスワード方式(EPS-PEAP)及び、電子証明書認証方式(EAP-TLS)です。


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確認した環境

ネットワーク図

動作を確認した環境は下図の通りです。
認証サーバー、無線LAN機器、DHCPサーバー、同じL2スイッチ配下に接続しています。

機器の情報

各機器の製品名・バージョン、及びメーカーは下表のとおりです。

役割製品名バージョンメーカー
無線アクセスポイントR6505.2.2.0.1106Ruckus
無線LANコントローラーSmartZone 1445.2.2.0.1161Ruckus
RADIUS/CAサーバーNetAttest EPS (EPS-SX15A-A)5.0.4ソリトンシステムズ
DHCPサーバーNetAttest D3 (D3-SX15-A)5.2.10ソリトンシステムズ
無線クライアントLenovo L390Windows 10 64bitLenovo
無線クライアントMacBook Pro12.5.1(macOS Monterey)Apple
無線クライアントiPhone SE (2nd generation)iOS 15.6.1Apple
無線クライアントPixel 5Android 13Google

連携するための設定

無線機器と認証サーバーの連携検証に際して、エンタープライズ方式での認証・接続の有効化(無線機器側)、問合せ先の認証サーバーを指定(無線機器側)、RADIUSクライアントとして無線機器を指定(認証サーバー側)を行いました。

無線機器での設定

[Wireless LANs] –[default] から [Create]を選択し、諸情報を入力します。
認証方式を指定する[Authentication Options]の「Method」で「802.1X EAP」を指定しました。

RUCKUSには、アクセスポイント(R650)が認証サーバーに対して認証要求を送信する「Non Proxy」モードと、無線LANコントローラー(SmartZone 144)が送信する「Proxy」モードがあります。
今回は、「Non Proxy」モードで設定しました。

[Services & Profiles]-[Authentication]-[Non-Proxy (AP Authenticator)]-[Default Zone]から[Create]を選択し、RADIUSサーバーの情報を入力します。

認証サーバーのIPアドレス、認証ポート、Shared Secret(共有シークレット)を指定します。

認証サーバーの設定

認証サーバー(NetAttest EPS)に、認証要求を発信してくる無線機器を登録します。

サービス管理画面の「管理」メニューにて「RADIUS認証」でフィルタリングし、「NAS/RADIUSクライアント」を選択します。表示された画面で「新規登録」ボタンを選択し、RADIUSクライアントの登録を行います。

無線機器のIPアドレスや、シークレット(Shared Secret、共有シークレット)などを指定します。

確認した結果

無線クライアントとして用意した各OSについて、全て問題なく認証に成功しました。



EAP-PEAPEAP-TLS
Windows10 64bit
macOS
12.5.1
iOS
15.6.1
Android13

無線機器側のログ

認証に成功したことにより、RUCKUS SmartZone 144には以下の接続ログが記録されました。

認証サーバー側のログ

認証に成功したことにより、NetAttest EPS には以下のRADIUS認証ログが記録されました。

まとめ

ソリトンシステムズのオールインワン認証アプライアンス「NetAttest EPS」と、CommScope社製 Ruckus Networks 無線コントローラ 「RUCKUS SmartZone 144(無線LANコントローラー)」「RUCKUS R650(無線LANアクセスポイント)」 を連携させ、エンタープライズ方式による認証が可能であることを確認しました。

今回の連携検証は、最もシンプルな構成で行っています。
企業ネットワークへの導入を検討するにあたっては、無線アクセスポイントの各種機能の評価も必要になります。より実環境に近い構成での確認をお奨めします。

謝辞

今回の連携検証で技術協力をいただきましたジェイズ・コミュニケーション株式会社さま、ありがとうございました。


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記事を書いた人

ソリトンシステムズ・マーケティングチーム